林 圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.56

霞ヶ浦水系、その傾向と対策 その1


今シーズンは、これまで数回の釣行にわたり琵琶湖に夢中になってきました。やはり出ればデカイ、という魅力にはかないませんな。

また季節が少し移ったところで別の釣り方を試しに行こうと思います。もちろん新たな試作品持って。
皆様におかれましては、ぜひスイングファットで琵琶湖のスゴさを体感なさいますように。そのためには、ここ数回の当コラムバックナンバーを熟読してお出掛けください。

   さて、そうこうする内にもう4月も半ば。ちょっと霞水系にも行っとかにゃ、ということで
   先の土日に釣ってきました。話によると、今年の春はことのほか渋く、あまり釣れていない
   とのこと。果たして2日間の釣果は、というとたったの4匹。やはり事前情報通りあまり
   釣れないみたい。
   
   
 しかし、そんな“渋い”釣りからもある種のイメージというか感覚をつかんできたので今回はこの話題で行ってみます。
 
  【とにかくハードボトムを探すこと】   今更、という感じもしなくはないですが、とにかく今の霞水系ではハードボトム狙いに
   尽きると思います。特にここのところの不調な中からステディな釣果をマークするため
   には、アシや杭等の障害物を撃つ釣りよりも地味なハードボトムを見つけ、そこをスロー
   にしっかり釣って行く方がベター。
   ここで私の言うハードボトムとは、

  [a]何かの理由で人為的に入れられた岩、石の類い。たぶん護岸の基礎部を流れから守る
   ために入れられたのでは、と思えるようなゴロタが散見できる。

  [b]もともと地質的に岩盤質の硬いボトム。それが流れに洗われることによって泥が堆積
   することもなく、硬いままむき出しになっているところ。

  [c]テトラ。とは言っても、誰が見ても分かる大規模なものではなく、5〜10m程度の長さ
   でチョロッと入っているやつ。多くの場合、このようなテトラは水面にも出ておらず
   パッと見には分からない。

   といった類いのものです。
   この中で[b]はもともと天然のものですが、[a][c]人が何らかの目的をもって入れたもの
   と考えられ、その“何らかの目的”を考え、推理していけば、おのずと発見できる可能性は
   高まると思われます。

   まあ、あまり持って回ったような言い方も良くないので、この件に関する私の考えを
   申し上げておくこととします。“何らかの目的”、それは治水であります。人々を水害から
   守り、水をコントロールし、農業等に生かす。それを目的とした多くの施設が霞水系には
   あります。機場や大小様々な水門などがこれに当たります。
   
   つまり、確実な治水を行い、水とうまく付き合うためにはこのような施設を守り、長期間
   安定稼働させなければならないはずです。
   このことからも、要所となる施設には当然堅いガードが入るのは必定。それが捨て石だっ
   たりテトラだったりするわけです。

   実際、このような考えを前提に、国土交通省の技師にでもなったつもりで探してみると
   ハードボトムをより効果的に探せるようです。台風による大水で壊れやすいのはどこか。
   地震などの災害で崩れてもらっちゃ困るのはどこか。そんな目で推理し、"宝探し"をする
   楽しみがこの水系にはあります。

  【宝探しのスーパーウエポン】
   このような宝探しをする上で欠かせないスーパーウェポンがあります。
   それはハミングバードの魚探でサイドイメージングという機能が搭載されたシリーズです。
   私が使っているのは997Cというモデルですが、まあ、そのスゴイこと。
   こんなの使って、魚に対してここまで優位に立ってイイんだろうか、と良心の呵責を
   禁じ得ませんが、やっぱ魚釣りたいので手放せません。
   このサイドイメージングというシロモノ、普通の魚探と違うのは、船の真下を見るのでは
   なく、船の真横が見えてしまう点にあります。つまり、護岸と一定の距離を取り、護岸と
   平行してゆっくり船を進めるだけで、護岸際から自船近くのボトムまでを面で見れて
   しまう
というもの。これがあれば宝探しの効率は飛躍的に上がることは間違いありません。
   今回は、この魚探に写し出されたハードボトムの画面をご覧いただきながら、お別れする
   ことといたします。このようなハードボトムをどう釣るか、それはまた来週Vol.57にて。
1;一見変化に乏しい護岸沿いを延々サイドイメージングするの図。
  この場合、奥に見える護岸際を見ています。船の速度はデッドスロー。


 

2―A;川の本流筋から分岐してT字型に水路が延びる角の護岸。水路の奥には機場がある。
―B;そこをサイドイメージングするとご覧の通り。これ、テトラか?

    テキサスリグ(1/8oz)入れると確かにゴキゴキ。絶対魚差すと思いますよ、こういう所。


 

3―A;何てことない護岸だが、実は近くに機場あり。
3―B;すると護岸際にゴロタ発見。しかも所々岬状に沖に延びているではあ一りませんか。
    機場がらみの護岸が崩れてしまうと治水上困るんだよ、きっと。
    だから護岸際のボトムが流れで掘られにくいようにゴロタでガードしたんだ、と
    林は思うのです。ダンプがバックで水際まで来て、ゴロタを荷台から直接水中に
    落として行った。だから岬状になっているんだ、とも林は思うのです。


 
4―A;これ、とある水門の側のチョロアシ。
4―B;アシを囲むようにハードボトム出現。これが天然物なのか水門を守るための人為的な
    ものなのか不明です。またこうしたチョロアシがらみにはハードボトムが多いような
    気がします。きっと台風等の大水でもボトムがさらわれず、安定して根を張れるから
    だと林は思うのです。


 
        5;そんなこんなを考えながら地道に釣ると、渋いながらも釣れます。
           リグや釣り方は来週号で。
 
  次週は4月28日アップ予定!