林 圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.120

ラバージグ・モデルⅢの可能性を探る。

前回、私は当コラムで、ラバージグ・モデルⅢの開発コンセプトに関する勝手な想いをご披露いたしました。それは、それまで数日間のテストで、そのようなコンセプトが現在の試作品に確かに盛り込まれている、と確信するに至ったからです。
 いざ利根川へ。
 

ならば、ということで、これを利根川水系に持ち込み試してみることにしました。
モデルⅢは、前回も申し上げました通り、元来スイングインパクトFAT4.8"(4.8SF)と組み合わせてナンボのスイミングジグであります。よって利根川水系においても伝統釣法であるところのスローなズル引きではなく、あくまでボトムを感じながらのスイミングで貫いてみようと。

スポットとしては、あえて自分が得意とする局所的なハードボトムを避け、今まで1匹も釣ったことがないような単調な護岸(チョコレート護岸と呼ばれる水中に斜めに入っていくやつ)を選択。こういったところを、朝夕フィーディングでウロつくであろうバスを広域スイミングで釣ることができれば、それは私にとって新たな領域の釣りであり、今まで釣り得なかった新たな魚を手にすることになるのです。
   
で、結果はどうだったかというと、朝夕のマズメ時をやって1匹。でもデカイ。翌日も同じように朝夕のマズメ時をやって1匹。これもデカイ。ということでした。
「なんだ、たいしたことないじゃん。」と見る向きもあろうことかと思いますが、私はこの結果に相応の満足を感じています。それは、

・これは今までの私では釣り得なかった新しい魚である。
・それを霞・利根水系には腐るほどある単調なチョコレート護岸から引き出せた
・それもライトリグで釣る魚とは明らかに異質なデカイのを選んで釣れる感じがする。
・さらに回数を重ね、場所の選定や釣り方、季節等を吟味すれば、可能性は広がる

といった理由からです。そして何より新たなルアーを開発する過程において、こうした新たなノウハウが芽生えてくることは、喜ばしいことであります。
今までは敬遠していた延々と続く単調なチョコレート護岸から引き出したデカイ魚。
新しいノウハウの可能性と、モデルⅢの有意性を感じることのできた価値ある魚。


「キミたち、これはこうして釣るんだよ。」とエラそーに講釈たれるには、まだ時期尚早と知りつつも、この時の釣り感覚を簡単に申し述べれば、

・護岸際にキャスト、ボトムまで沈める。
 
・護岸やボトムの凸凹や硬軟を“カツッ、カツツッ”と確かめながらゆっくりリールを巻きスイムさせる。

・もしボトムを感じなくなったら、つまりルアーがボトムタッチせずに宙を泳ぎ出したらリーリングを止め、カーブフォールでボトムを取り直す。
ということになります。バイトは、このボトムタッチをさせながらのスイム中に“ガッ!”と鋭く、強いものでありました。

さて、フィーディング狙いでマズメ時をモデルⅢで過ごした私。日中はと言いますと並行して試験中のネコリグ用ワーム“セクシーインパクト・フィネス”を試しておりました。
来週はこちらにもスポットを当て、皆さんを新たな世界へとご案内したく存じます。

   次回は8月27日アップいたします。