林 圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.152

新入社員を見て思うこと。

   先の震災より、私はまったく釣りに行っておりません。別に“自粛”とかそんな意識が

   あったわけでもなく、何となく行きたいと思わなかったのです。

   お蔭様で仕事は結構忙しく、週末にもなるとお疲れモードのグロンサンだったことも

   釣りしなかった理由かもしれません。


   この4月よりケイテックにも2名の若者が入社しました。ふたりともバス釣り大好き

   ケイテック製品大好きのイイ人達です。彼等はまさしく“夢と希望に胸を膨らませて”

   入ってきたわけでありますが、プロの現場の現実に圧倒され、時には面食らい、それ

   なりの“洗礼”を受けたようです。「こりゃ学生時代とは違う腹のくくりでやらねば…。」

   そう思うに十分な2週間だったのではないか、と思います。


   最近の学生の就職戦線で話題となるのは、その内定率の低さであります。つまり、なか

   なか内定が貰えず就職が決まらない、ということ。そしてそれは多くの学生が大手企業

   に殺到し、混み合った中で限られた椅子を取り合っているからなのだそうです。万が一

   中小企業にまで視野を広げれば、座れる椅子は結構あるのだとか。


   じゃあ、なぜ多くの若者は大手企業を目指すのでしょうか。ここからはあくまで一般論

   として言わせてもらいますが、それは今の若者には総じて“安定”を好む傾向があるから

   なのだそうです。つまり、この不透明な世の中、リスクを取らない方が得策、という考え

   なのは間違いありません。

   この件について、見る人によっては「覇気がない」とか「夢がない」と評価する向きもある

   ようですが、私は特段そうとは思いません。仕事を通して色々なことをじっくり学び、

   日々力をつけていくためには、一定の安定感があるに越したことはないからです。


   私の営むケイテックは、こうした今の若者の多くが持つ「安定志向」に十分に応え得る会社

   ではありません。しかし、多少なりともリスクを感じ、「未来は自分達でつくる」と考えな

   がら働くことも決して悪くはありません。私も含めてこうした日々を送ることで、初めて

   「自力本願」、「自主独立」という感覚が身についてくるからです。

   先にも申し上げました通り「安定志向」そのものが決して悪いものではありません。しかし

   これが若者の「自力本願」の精神を削ぐものであるならば、あるいは「自力本願」の希薄さ

   から「安定志向」に走っているならば、それは大いに残念なことだと思います。


   学校を卒業し社会に出たばかりの人間に「自力本願で行け!」と言うのも酷かとは思います。

   また、「安定志向」ゆえに大手に入った人達に完全なる安定が保証される世の中でもありま

   せん。

  


   この春入社したふたりの若者には、ケイテックでの仕事を通し1日でも早くこのことに

   気づいてほしいと願っています。


   次回は4月22日アップします。