林 圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.161

イージーシャッド4”(4ES)、量産開始。

今日は、622日。本日より8月発売予定の新製品、イージーシャッド4"(4ES)の量産が立ち上がりました。生産初日は、色番426: セクシーシャッドをやってます。

 

さて、こうしてひとつの製品が立ち上がるまでには、様々なプロセスを経て、ここに至っているわけでありますが、今週はこの手の話をいたしたく存じます。

 

何であれ、新製品の開発に着手する場合、まず企画から始めることがほとんどです。

それも、「新製品を出したい。」⇒「じゃあ企画を考えよう。」といった順番ではなく、「やってみたい企画があるので、それを新製品にしてみよう。」という順番で考えるようにしています。

前者のような考えは、「会社として売上を確保するためには、新製品がいる。」という方向に傾き勝ちで、純粋な釣り人目線に欠けるきらいがある一方、後者のような考え方には、より釣り人としての奔放さがあり、結果として良い製品作りに結びつく可能性が高まるからです。

 

というわけで、何か欲しいもの、試してみたいもののイメージが浮かんできたところでデザインやそれに基づく試作・試釣といった、いわゆる開発プロセスへと進んで行きます。この辺のくだりは、各製品ごとにこれまでも当コラムでご紹介しておりますゆえ、今回は詳しい記述を割愛させていただきます。

要は、釣り人として楽しいように、やりたいようにやるから良い製品ができ、その結果製品が売れて会社も発展する、といった理想の世界を追求してるんだな、これがまた。

 

さて、このようにして企画・開発した試作品は、いつしか“製品”と呼べる段階へと仕上がって行きます。「これは“製品”と呼ぶにふさわしい。」私自身がこう判断したところで、当初の開発プロセスは終了、その後ゆくゆくの生産・販売を見据えた「量産準備プロセス」へと入って行きます。

 

量産準備プロセス1; 量産金型の製作

合格した試作品とまったく同じものができる量産用金型を製作します。金型製作は、専門の金型メーカーに委託。金型の性能を決める様々な仕様は、こちらから指定します。

    やってみたいイメージをデザイン・試作し、“製品”と呼ぶにふさわしい
    ところまで仕上げていよいよ量産金型作成。

量産準備プロセス2; 量産金型を用いての試作
量産金型が完成したら、実際にこれを使っての成型を試みます。思惑とおりきちんとした量産ができるかどうか見定めると同時に、金型の仕上がりに不具合がないか等もチェック。各プロセスの中でいちばん職人度の高い工程です。
     4ESの量産金型での成型品。狙った通りの結果でひと安心。量産も問題なさそう。

量産準備プロセス3; パッケージの選定
プロセス2が滞りなく完了したら、パッケージを検討。何匹入りにするか、いかにコストをかけず、しかし製品グセも最小でお届けできるか、知恵を絞る工程。ブリスターケースを採用する場合はそれの設計も行う。
   上:イージーシャッド4”はトレーに入れてテールのうちわ部を保護。
   下:只今開発中の5”はブリスターパックを検討中。来春には発売か!?
 
量産準備プロセス4; カラーラインナップを決める。
その製品に似つかわしいカラーの選定。もし新色のイメージがあるなら、その調色を行い配合レシピを作る。ここまで来ると、それほどのシリアス感はなく、むしろ釣り人として素直に楽しめる。ここ最近では、私が発案するカラーラインナップは製品に係わらずほぼ固定化されており、私の好みから言えば、ほとんど完成されちゃった感がある。
    4ESにて予定しているカラーラインナップの一部。このプロセスは釣り人として
    素直に楽みながらも、かつ皆さんにも気に入ってもらえるような色を考えております。 

量産準備プロセス5; 発売時期の決定及び宣伝の検討。
その製品にふさわしい発売時期を工場の稼働状況を鑑みながら決定。また雑誌宣伝を検討。宣伝に関してかの松下幸之助氏(パナソニックの設立者)は・・・
「どんな企業でも“良かれ”と思って新製品を開発している。つまりそういった製品の多くは、国民の生活を自在で便利なものにするはずである。であるならば企業はその便利なることを、あまねく国民に知らしめなければならない。どんな良いものを作ろうとも、周知されることなく、よって国民の生活に貢献できなければ何の意味もない。つまり、自らが作り得た製品の長所を周知徹底させる宣伝活動は、企業が負うべき大きな責務である。」といった要旨を述べられています。
「キミ、ちーとばかし宣伝が足らんのとちゃいますか?」おそらく松下氏がケイテックを見たら、そうおっしゃることでしょう。善処いたします。
ちなみに宣伝のコピーは私。レイアウト、写真撮影及びデータ作成はマジ君担当です。
以上が新製品発売に至る主な工程。今回はあまり関係のない話でつまらなかったかな?といってる間にも4ESの量産初日が終了。さすが事前にしっかり準備しただけにピカピカのナイスな仕上がりであります。もうしばし、楽しみにお待ちください。

   次回は7月1日アップします