林 圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.178

ワグ7.5”(仮称)に盛り込まれた新機能、PGSについて語る。

   先週の当コラムでワグ7.5"(仮称)の完成を高らかに宣言した私。そしてこのワームに

   盛り込まれる新たな機能“PGS”について、その詳細を明らかにするお約束でした。


   では、PGSに関する能書きをタレさせていただきます。


   PGS
とは、オフセットフックをワームに刺した時、そのウィードレス性能を格段に

   向上させるワームデザインのことです。

   オフセットフックをワームに刺す場合、ハリ先をワームの背中側に出すやり方が一般的
   ではないかと思います。最近のワームには、この背中側に出したハリ先を隠すべくワーム
   の背中に溝やスリットを設けてあるワームも多く、これはこれで悪くはありません。
   現にケイテックのワームの中にもスイングインパクトFATやセクシーインパクトといった
   “背中溝付き”ワームが存在します。
   ただ、このような私が“ヤング刺し”(当コラムVol.83,84参照)と呼ぶ方法では、ワームが
   ハリから少しズレただけで、ワーム背面からハリ先がわずかに飛び出し、思わぬところで
   ウィード等をすくってしまい、不本意な思いをすることも少なくありませんでした。

   「“ヤング刺し”でも完壁なウィードレス性能を発揮できるワームができないものか…。」
   今回、ワグ7.5”に施したPGS(Point Guard System)というデザインは、そんな思いに
   端を発し考え出したものなのです。特にウィードにコンタクトさせながら横方向にスイム
   させるこの手のワームには、絶対欲しい機能と言えるでしょう。
 
   ①キャストを重ねワームが痛み出す。
   ②キャストのショックやウィードとのコンタクトでワーム背中からハリ先が出る。
   ③サクッと簡単にウィードの端切れを釣ってしまう。
   ④ブツブツ言いながらウィードを取り、ワームを手直し。
   ⑤しかし、一度痛んだワームでは早晩②へと逆戻り。
   ⑥「やってられませんなー!!」と半ブチ切れ状態に。
 
   といった経験、ございませんですか?特に琵琶湖を熱心にやってる皆さん。
 
   で、このPGS(Point Guard System)。一度ワーム背面に出したハリ先をワームのリブに
   埋めてしまおう、といった仕組みのもの。まずはその刺し方を順次ご覧にいれましょう。
   ご用意いただくもの; ワグ7.5”、キロフック#5/0(ないしは同等のフック)、手。
    さあ、「釣れてくれ。」という願いとともに、愛情を込めて刺しましょう。
   頭部センターから愛情いっぱいにハリ先を刺し入れます。
   ③ハリ先をサイドに抜く。写真では分かりませんが、正確に刺し抜けるよう頭部両サイド
    にはセンターラインを設けております。これも愛です。
   どの辺からボディに刺し入れたらまっすぐいくか、愛を込めてあたりをつけます。
   ボディ下側(腹側)からハリを刺し入れます。ちなみにここにも愛のセンターラインが
    刻まれています。
   ボディ上側(背側)からハリ先を出します。腹側のハリを刺し入れた位置よりひと節分
    頭寄りのポジションから刺し出すと程よく仕上がります。ここにもセンターラインが
    刻まれています。腹側センターラインから刺し、背側センターラインへと抜く、これぞ
    一直線の純愛と申せましょう。
   さあ、ここからが愛の見せどころ。背側にのぞいたハリ先を背面センターラインを
    なぞるように出しながら…、
   頭寄りのリブ根元に刺していきます。ここんとこ、正念場ですので愛の底力を発揮して
    がんばるように。
   そのままハリ先を前に進めて、2枚目のリブまで刺し進めば完成
   ハイッ、上から見るとこの通り。
   見よ!!この麗しき愛の姿。
   ついでにブルーギルカラーでも、ハイッ!!これだと愛の背面センターライン、
    見えるかな?量産品ではセンターラインをもっと見やすくする予定。

   
   いかがですか?「メッチャウィードレスやん!!」と思わず叫んだアナタ、
   さすがです。
 
   ではPGSに関して本日の結論を申し上げます。

   ①ハリ先でウィードを釣ってしまう、ということは、まずありません。ちなみに琵琶湖
    でのテストでは、“ハリ先サクッとウィード現象”は皆無でした。よって、PGS
    スーパーウィードレスである、と断言いたします。
        高さのあるPGSリブが露払いとなりハリ先をウィードからガードする。

   ②「そんなん、魚もかからんのとちゃいますか?」と怪しむ皆さん、心配御無用。
     魚、かかります。極めて普通に、それも小バスまで。よく出来たものです。

   ③ハリ先がワームにしっかりロックされることにより、ワームとハリとの関係がズレ
    にくくなる。よって度重なるキャスト&リトリーブでもワーム長持ち、ウィードレス
    性能は長時間堅持されます。

   ④というわけで、PGSは素晴らしいのひと言。「オレって天才か?」と言いたいくらい。

   ⑤ただし、あくまで正しく刺したら、という前提をお忘れなく。


   さて、発売までまだ間があるなか、ここまで詳しい記述を載せてしまいました。
   このPGS効果があまりにも素晴らしいため、自慢したくて我慢ならなかったのです。
   現在はワグ7.5”(仮称)の正式名称を考える(現状の有力候補はマッドワグ7.5”)、
   色を試作し、カラーラインナップを考えるといった工程に着手しています。
   ゆとりのある計画で、来シーズン当初には練りに練った製品をお届けしようと目論んで
   いる今日この頃です。   

    次回は11月4日アップします。