林 圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.293

新社屋竣工に思うこと。

年末の当コラムで新社屋についてのことを申し上げました。

これまでの社屋の隣にもう1棟建築しようという計画です。

今週はその新社屋が完成、いよいよ設備増設、そして生産能力の増強に向け本格的な取り組みが

始まります。こうした計画が目の前で実現していくのを目の当たりにすると、この程度の規模で

あっても私にとっては感慨もひとしお、素直に国内外すべてのお客様に感謝したくなるものです。

また、ここまで共に力を合わせてきたスタッフの皆さんにもお礼を述べさせていただきます。

さて、このように仕事場が広くなり、そこに生産設備が搬入されてくると、とりあえず形だけは
増産態勢が整ったことになります。ここまでは、言ってしまえば"お金さえ払えば"誰にでも
できる領域でしょう。問題は、与えられた装備を自由自在に使いこなし、最大の効果をあげる、
そういった私達人間の知恵やカがこれから試される、ということなのです。
 
よく機械や材料さえ同じものを手に入れれば、同等のものづくりができると安易に思う人達も
いるようですが、私はそうは思いません。このような、いわゆる無機的な要素を有機的に
連動させ、すぐれた技術にまで発展させるには人の知恵や情熱が不可欠だからです。
「ものづくりは人づくり」とは日本の製造現場でよく言われる言葉ですが、まさに私もこれを
地で行くようなことをしてみたい、と思う今日このごろであります。
 
この春、増設に伴い幾人かの新たな人達がケイテックに入社してきました。何はともあれ当座の
仕事をしてもらうために、ともすると小手先の実務論を吹き込みたくなることもしばしばです。
しかしこうした指導法だと、どうしても「人づくり」のための栄養素が不足しがちとなるでしょう。
決して短絡的なマニュアルに頼らず、どうすれば仕事仲間の役に立てるか、そしてひいては
お客様に喜んでもらえるか、そういう根本的なことを自分の頭で考え自主的に動くことができる
そんな感覚を私も含めスタッフ一同身につけていきたいものだと感じています。
 

次回は4月18日更新いたします。