林 圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.322

マジガエルとは何か。その3

先週は、"目指すべきバズフロッグ"、マジガエルのあるべき姿を私なりに考察し、アメリカ製品の

持つキャラクターと比較することにより、その全容をご披露いたしました。

念のため、先週の内容を簡単におさらいしておきましょう。

先週の内容は…、


アメリカのバズフロッグ
;速いリトリーブで派手めに水面を騒がすことに特化している。」

私が目指すバズフロッグ;スローなリトリーブで機能し、バランスが良いことに特化する。」


ということでありました。つまり目指す方向性がほぼ
180度違うということです。

まあ、だからこそ新規開発する余地も価値もあるのですが。


さて、それでは今週の本題に入ることといたしましょう。

先週までの内容をご覧になった皆さんの中には、バズフロッグに関する私の腹案に重要な

キーワードが抜けていたことに気づかれた方もおられたのではないでしょうか。


では、私の腹案に抜けていたバズフロッグに関する重要なキーワードとはいったい何でしょう。

それでは答え、抜けていた重要なキーワード、それはスプラッシュ(飛沫)」であります。

アメリカのバズフロッグは、速いリトリーブで派手めに水面を騒がすことに特化している。」と

申し上げました。つまり、アメリカではスプラッシュの大きさに格別のこだわりがあるのです。


それに対し、私の見解はかなり趣を異にします。はっきり申し上げて、私はスプラッシュの

大きさにあまりこだわりを持ってはおりません。

いや、むしろ「過度なスプラッシュは、時としてバスを遠ざける」とすら思うのです。

特に日本のフィールドのように、一定以上のプレッシャーがかかった所では、その傾向は

強いと断言しておきます。ましてや、スプラッシュを大きくするために、リトリーブ速度を

速くする、といった釣り方はもはや言語道断とすら思えるのです。

アメリカの多くの釣り場のように、広くてプレッシャーが比較的低い場合は、速く、騒がしく

ゲームを展開し、広くあらゆる水面をチェックしていくことが釣果に結びつくのでしょう。

しかし、わが日本の釣り場は、残念ながらそこまで芳醇ではありません。毎日のように触られ、

それも狭い限られた水面から結果を導き出すためには、それなりの工夫が必要です。

このようなことから、日本の釣り場を強く意識したバズフロッグのあるべき姿、それは

スプラッシュを大きくして目立つことより、スローにアプローチでき、地味めに、しかし

均質に水面を波立たす機能にこだわったものとなる、というのが私にとっての答えなのです。


このような見解を前提に、完成度の高い製品を開発することができれば、
"速く、派手に"

良しとしてきたアメリカの水面においてでさえも、より高い効果を発揮する可能性は低くない、

私はそのように考え、期待しています。


では、どうして私がこのような路線にこだわるかというと、それは一重に今までの長い経験に

よります。このようなプレッシャー下の水面対策は、今から20年以上前といった時代においても

強く必要とされ、私は自分が釣り込むことによって、それを気取っておりました。

当時はバズフロッグなどというシャレたものはありませんでしたが、バズベイトやグラビンバズ

といったルアーを通し、高いプレッシャーを帯びた水面ならではのクセをマスターしたのです。

牛久沼、河口湖、相模湖、神流湖、そして琵琶湖…、様々な釣り場で経験を積み、導き出した

答え、それがこれまで申し上げたことなのです。


さて、マジ君が主導するマジガエルのデザインも、このような方針のもと進んでいるようです。

次週以降、具体的なデザインもご紹介しながら、話を進めていくつもりです。

 

次回は1121日アップいたします。