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林 圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.327

マジガエルの七変化。 その4

脚をボディに固定させ、ボディの長さをmm程短くする。こうした改良を施し、機能的に向上したマジガエル次試作品(次マジガエル)

この先はもはや実釣にて試し判断するしかない、と感じた私はマジ君を伴い琵琶湖(南湖)へと赴いたのでした。
時期はもう10月下旬から11月上旬にさしかかり、バズフロッグにはちょっと遅いかなといった頃合いでしたが、とにかくコイツが実際に魚を釣るに十分な力を持っているかどうか知りたくて琵琶湖(南湖)へと行ったのです。
 
さて、私達が実際に釣りをしたのは2日間。それも早朝のまだ風がなく、水面が穏やかな時間帯に全精力を集中させての釣りとなりました。やはり風が吹き、水面が波立つ状況下にこの手の水面系ルアーはどうしても弱く、比較的恵まれた条件下できちんと試さないと釣れる釣れないといった本来の評価を正しく下すことはできないと考えたからです。
琵琶湖において私達は、とにかく静かで波気のない水面と豊かで変化に富んだウィードマットの組み合わせを探しました。実際釣りをしたのは、矢橋人工島水路や瀬田川といった比較的風の影響を受けにくいエリアです。
ウィードの変化を狙い静かにキャスト。着水と同時にステディリトリーブを開始し、ゆっくりとしかし確かに3次マジガエルを機能させる。静かな水面に3次マジガエルが描き出す引き波…。ああ…、もう今にもバスがもんどり打って水面炸裂させそうでさせそうで、たまりませんな一、というくらい3次マジガエルはイイ感じ。スローにステディにトローツと引いても着実に動く脚、そしてその脚によって紡ぎ出される細かな引き波群…。よ一出来とります、本当に。
これで釣れなきゃ琵琶湖が悪い、そう思いかけた直後の1投、突然水面が"ガバッ!!"と白く炸裂。
「やった。出た。釣れた。やはりマジガエルは釣れるバズフロッグとしての条件を満たしている!」
こうして2回の朝マズメを物も言わず、目ん玉飛び出る程の集中力でバズフロッグしまくった結果、合計10匹程のバスをゲット。3次マジガエルは立派に釣れるバズフロッグと断言しておきます。このように初実釣にて釣果に恵まれたことは幸いでした。11月初旬という時期ですらこうなのですから、6~8月あたりに試したらきっと素晴らしいに違いありません。
さて、そういうわけでマジガエルの開発も3次試作品にて無事終了、一同大満足かと思いきや現実はそう甘くはありません。やはりご多分に洩れず、実釣で突き詰めたからこそ見つかる不具合というものがあるものなのです。たとえそれがどんな小さな不具合でも妥協せず手直していく。マジガエルには、そのような努力を払うに足る十分な基本性能が秘められている、そのことが今回の実釣で明確になりました。
基本性能を損なうことなく、細部にまで深いこだわりを持って改良を続ければ、唯一無二のバズフロッグができる、そのことを確信した琵琶湖釣行でした。 

次回は12月26日アップいたします。

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