林 圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.2

スイングインパクト3”の開発 その②(試作編)

スイングインパクト3"は着想してから4日目にして図面になりました。これより試作型の製作に入ります。私はここ3年ほど試作にも小さな金型を用いています。この辺の開発のプロセスはメーカーごとに様々でしょうが、精度に信頼のおけるきちんとした金型で試作するのが林流であります。
ケイテックでは製品の成型(ワームや樹脂タングステンのジグヘッド)やラバージグの組み立て(ヘッド塗装やラバー巻き等)そしてパッケージングは自社でできますが、金型の製作まではカバーしていません。よって金型に関しては試作用、量産用を問わず専門の金型屋さんにお願いして作っていただきます。

図面を渡して待つことしばし、昨年の10月に試作型が完成しました!

試作は、どんなワームかにもよりますが、通常数種類のパターンを作ることから始めます。
つまり、①使う材料(樹脂)の硬さを変えて作る。
    
を入れる、入れない、あるいは入れるとしたらその量を変えて作る。
といった具合です。
これらの組み合わせを変えることにより、まずは何種類かの試作品を作ってみるのですが、

スイングインパクトの場合は、

樹脂硬さ; × 塩添加;なし  樹脂硬さ; × 塩添加;なし
樹脂硬さ; × 塩添加;少量  樹脂硬さ; × 塩添加;少量
樹脂硬さ; × 塩添加;中量  樹脂硬さ; × 塩添加;中量

の6通りを初回試作。これらをまず水槽テストでじっくり観察します。

水槽でのテストでは、まず
     ①デザインは妥当であるか?
     ②もしデザイン的にマズイところがあるとすれば、それはどこか?

を検討します。
不幸にもマズイ部分がある場合、金型上でデザイン修正(ないしは試作型の作り直し)をして、とにかく私自身が気に入って釣欲(ちょうよく)ピュルピュルするまでこのプロセスを繰り返します。

 馬路君、テストるの図。


スイングインパクトの場合は、初回からデザイン的にも爆ハマリで、水槽での1投目、1スイム目からピュルピュルしてしまう素晴らしさ!!「どどーっ」とうい私と私の右腕、馬路久史君(通称マジというか本名マジ)のどよめきの中、上記6種類の材料配合選定に入ります。
それなりの微妙な線とはいえ、配合が変わると確かにアクションが違ってくるものです。テールの振り幅、距離に対する振り回数、ボディのうねり方等をフォールや横引きで入念チェック。結果的には樹脂硬さ;軟 × 塩添加;中量が最良であると判明しました。

「ウォーッ、きてる〜、本型(量産用の金型)作るぞ〜!発注じゃー!!」
といきり立つ私を尻目に、
「まあまあ、ちゃんと釣りして魚に聞いてみましょう・・・。」
とあくまで冷静なマジ君なのでした。

次回予告: スイングインパクト3”の開発 その?(試釣編)、4/11頃お届けします。