林 圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.357

ストレートワームの開発レポート その1

ここのところ当コラムでは、ハンドポアードワームに関する事柄を取り扱ってまいりました。これはと言うと、そもそも「この度私は、新たなストレートワームの開発に着手いたします。」
という話題から派生して、話が思わぬ方向に流れた結果であります。
まさか私もハンドボアードワームに3週を費やすとは思ってもみなかったわけですが、これはこれで平素あまりしないような話ができたので、良かったのかなと勝手に思っております。
 
さて、それでは流れを本題に戻してストレートワーム開発についての話を進めてみたいと思います。
 
【今、私が考えているストレートワーム開発の方向性】
以下に現在私が思い描いている構想を箇条書きにて列記してみます。要はどんなワームを開発したいと考えているか、ということなのですが、あくまで今現在の考えであり、開発を進めていくうちに、その方向性が変化することもあり得ることをあらかじめお断りしておきます。
 
 
1.ケイテックの開発スローガン、“Ultimate Lifelike Action”を体現するワームを作る。
つまり、しなやかな素材感と滑らかなテーパーデザインにより、些細なロッド操作やちょっとした水の動きにも敏感に反応し、全体が震えるような生命感に富んだアクションを目指す。この手のキャラクターをワームに持たすためには、総じて細身なデザインに傾倒しがちだが、私としてはルックス的にある程度の太さ(存在感)は欲しいと思う。そこで、ある程度の太さを感じさせつつ、芯の部分は細い、つまりリングドボディデザインを採用し、色々試みようと思う。こうすればきっとリングが水をはらみ、細いコアを上手にたわませる理想的なストレートワームができる気がするのですが、皆さんどう思われますか?
 
2.ダウンショットにて使用した際の使い勝手やアクションにこだわる。
繊細なストレートワーム、ということで考えてみると、やはりその用途の一番に来るのはダウンショットリグかと思われる。よって、まずダウンショットでの使い勝手、アクションを最優先で考え開発を行う。私として大切にしたいのは、ダウンショットでのワームの姿勢、つまり常時水平姿勢を崩さず魚を誘い続けることのできるワームを作ることである。この件に関しては、ワーム本体の比重によるところが多く、水より軽い比重の製品を作ることが肝要かと思われる。比重が水より重いとテールを下げる姿勢となり、逆に軽すぎるとワームが逆立ちする姿勢となり極めて不自然である。ワームに水より若干軽い比重を持たせるには、塩をまったく用いることなくノンソルティーのワームを作ればいいと思われる。
 
3.フックが刺しやすくハリもちが良いワームを作る。
ワーム頭部~胸部をやや太めにデザインすることでオフセットフックの刺しやすさを確保する。ハリもちに関してはノンソルティーで比重的にOKであれば、間違いなくハリもちの良いワームに仕上げることができると予想する。
 
4.豊富なサイズ展開を計る。
現在予定しているサイズ展開は、2.5”,3.5”,4.5”,5.5”の4サイズ。
 
さて、ストレートワームの開発に関して初回の話としてはこんなところかな、と思います。
また来週以降、開発プロセスの進捗に合わせ、さらに具体的な内容をご報告しようと考えています。
今回のストレートワーム開発に際し、全長3.8mのFRP水槽を購入。上記のような開発の方向性が製作した試作品に現れているか、細部にまでわたる観察に重きを置く方針です。とにかく水槽でのスイムテストにてデザインを追い込み実釣テストに移行する、こうしたプロセスを徹底することによりストレートワームという平凡なカテゴリーから非凡なる製品を生み出していくつもりです。

次回は8月7日更新いたします。