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林 圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.231

ソルティ・コアチューブ4.25"(4ST)の色に関する考察-ブルーギルカラーについて(後編)

  林「色としてはキレイなんだけどね一。」

  「ギルとは呼べないでしょ、これは。」

  林;「……。」


 真のブルーギルカラー目指して創作意欲燃やしてみたはイイけれど、結果はイマイチな私。


  林;「キエー!!


 と意味不明に叫んだところで良いアイデアに恵まれるわけもなく…。

 そんな時、岩佐君からひと言、

 
 岩佐;「ちょっとボクなりに思うところを1色、作らせてください。()

  林;「????。」


 ということで出て来たのが試作力ラー?。

  林 ;「おおっ、これはギルっぽい。少なくともオレが作ったやつよりかは…。」
 岩佐;「そうですか(嬉)。実はコア(芯)にブルーを効かせてみたんですよ!!」
  皆 ;「しかし、本物ギル写真と比べると岩佐ギルもちょっと怪しい気が…。」
  林 ;「あ、本当だ。雰囲気出てるわりにこれ、全然似てね一し。」
 
 岩佐;「ガーン…。そ、そうですか(悲)…。」
 
 さあ、事態はいよいよ混迷。
 勇んでやってみたはイイけれど、どうやら出口の見えない迷路に迷い込んだようで…。
 しかしなんですな、ネットに掲示されている何十何百という本物ギルの写真を見ていると
 住んでる場所や魚の年齢、そして季節等のファクターによって様々な色があるものです。
 「あぁギルよ、お前はいったい何物なんだ。」と思わず咳いてしまう私。人生色々、ギルも色々。
 
 通り一遍では出来そうにない、そういう領域に達してからが実は本当の仕事の始まりなのです。

 私が尊敬する経営者のひとり、稲森和夫氏は、このような旨のことを言われていました。
 このような言葉を励みに様々なテーマに取り組む、それは言うまでもなく有意義なことであり
 私にとっては大きな楽しみでもあります。これまでにも幾度となく、様々な取り組みや挑戦をし、
 その結果として今日という日があるのです。
 「ケイテックの社員は、遊んでいるかのように仕事をし、だからこそ大きな成果を挙げるのだ。」
 私は常々、ケイテックがそんな褒められ方をする会社になればいいのに、と心から願っています。
 であれば、今回もまた遊んでいるかのように試作をし、大いなる成果を見せつけるべきなのです。
 なかなか結果が出せない苦しい状況の中、私はなかば強がり半分、はったり半分で言いました。
 「楽しみだねえ。これだけやって完成するだろう新色は、さぞやの"新色"なんだろう、きっと。」
 たとえ強がりでも、たとえはったりでも、始めた以上やり遂げなくてはなりません。
 
 「♪チャーチャチャチャッチャッ、チャーチャチャチャッチャッ♪。」
 私は、"大食い選手権決勝ラスト5分"の要領で最後の力を振り絞ることにしました。
 
 「グフッ(林、試作力ラー⑥を作るの音)。」
 と言いつつ、皮;スモーク、芯;グリーンをチェックし…、
 「ライッ(林、試作カラー⑦を作るの音)。」
 とばかりに皮の色を変えてみたりしたかと思えば…、
 「ダーッ(林、試作力ラー⑧を作るの音)。」
 といきなり皮;グリパン、芯;イエローへと舵を切る私…。
 「ヌヌヌヌーッ(かなり肉薄してくるも、依然芯食わない歯痒さの音)。」
 
 しかし、そこはそれ、ついにその時がやってくるのです。
 「シャキーン(林ひらめくの音)。」
 「試作カラー⑦の皮に試作カラー⑧の芯を合わせれば…、王道ギルカラーではあ一りませんか!!」
 このような…。
 
 「オアー、グアガ一!!(ほぼ室伏広治的に死力を尽くしつつ、試作カラー⑨を製作)。」
 このような…。
 
  林;「どうですか?」

  皆;「参りました一!!」

  林;「どんなもんじゃ一い!!
 

 というわけで、私が"この世でいちばんギルに近い色"として提案させていただくのが
 この「KTギル」なのであります。ANGLERS CHANNELのITO-CHAN、いかがですか?
 しかしまあ、たかだか1色作るのにこのようなこともあるのが釣りという独特な世界。
 その間口の広さ、奥行きの深さを味わいつつ、今後も"遊んでいるかのように仕事をする"
 私でありたいと思う今日このごろです。

  次回は11月30日アップします。

株式会社ケイテック

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