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林 圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.8

シャッドインパクト4” 開発秘話 その①

ある日の午後、私がスイングインパクトについてこのコラムの何回目かを書いていた時のことです。傍らに私の妻がやってきて(妻もケイテックで働いています。主に経理担当、しかし実態は相撲部屋でいう"おカミさん"みたいなもん。いつも良くやってくれて感謝してます。)こう言うのです。

 「アナタ最近スイングばっかりだけど、ウチにはシャッドもいるし、ジグもあるんだから。」
へい、その通り。
という訳で今回はシャッドインパクト4"の開発話をご紹介します。

昨年の3月、私はすごく魚っぽいワームを作りたくなっていました。それは新たに導入したオリジナルの2色成形機が軌道に乗り、背中と腹で色の違うワームを思いのままに生産できる技術を身につけたからです。それも背と腹の色の分量を自由に増減できるナイスでシビアな技術なのです。



「よし、コザカナー!!ちゅ一感じのワーム作るぞ。」
私はとにかくこの2色成形技術を生かし、グッドルックなコザカナを作ることのみに考えをめぐらせました。今になって思えば、それがどんなアクションをし、どんな働きを持つワームにすべきなのかイマイチ見えていなかった。人間、何かひとつのことに傾倒し過ぎると、えてしてこんなもんなのです。

それはさておき、私は私なりのコザカナをデザインし、試作型にしてみることにしました。早く2色成形技術の証しとも言うべき"コザカナ君"と対面してみたかったのです。

約ひと月後の4月下旬、最初の試作型が完成。さっそく試作品を作り西湖で岸からテスト。
     林 ;「うえっ、何だか細くてコザカナしてね一な、このワーム。」
     マジ;「・・・・・・・・・・・・。」
     林 ;「それに見ろよ、ノーシンカーだとクルクル回っちゃってダメじゃん。」
     マジ;「・・・・・・・・・・・・。」
     林 ;「ジグヘッドなら使えるけど、だから何なの?って感じ。」
     マジ;「・・・・・・・・・・・・。」

       ピーヒョロロロロー(西湖の静寂の中、黄昏れるふたり)

     マジ;「とりあえず、もう少し体高つけて出直してみませんか?」
5月下旬、体高を増した2次プロト完成。再び西湖へ。
     林 ;「おうっ、コザカナしてていい感じだな、このワーム。」
     マジ;「ですね。」
     林 ;「でも見ろよ、ノーシンカーだとクルクル回っちゃってダメじゃん。」
     マジ;「・・・・・・・・・・・・。」
     林 ;「ジグヘッドなら使えるけど、だから何なの?って感じ。」
     マジ;「・・・・・・・・・・・・。」

        ピーヒョロロロロー(西湖の静寂の中、黄昏れるふたり)

その後、分からないなりに形状に吟味を重ね、3次プロトへ。
     林 ;「おうっ、コザカナしてていい感じだな、このワーム。」
     マジ;「ですね。」
     林 ;「以前よりは少し良くなってきてるけど。」
     マジ;「でも、これではちょっと…。」

        ピーヒョロロロロー(西湖の静寂の中、黄昏れるふたり)

さらにそれなりの解釈で4次プロトへ
     林 ;「うわっ、ついに棒になっちゃったな、このワーム。」
     マジ;「肉つけすぎですね。」

        ピーヒョロロロロー(西湖の静寂の中、黄昏れるふたり)

ついに廃案か、と諦めかけた7月のある日
     マジ;「琵琶湖行かせてください。サカナっ気のあるところでキチンと試してきます。
        そうすれば何かが分かるかもしれない。」
     林 ;「そ、そうだな。」

ガイドを営む金田氏を頼って琵琶湖に走るマジ君なのでした。

次回予告;この続きは次回5/23アップ予定。感動のクライマックスはいかに!!

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