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林 圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.24

ライブインパクト発売に至る道程 その③

    発泡リングワーム4"/テールカットバージョン/ジグヘッドワッキー仕立て。

バケツの底で泳ぐ試作品のリアルさに感心させられた私。
それは遠い少年の日に釣ったクチボソを思い出してしまう程インパクトのあるものでした。

      「釣欲湧いた。西湖行ってくる。」


私は早速西湖に出向き、この試作品を試してみることにしました。

レンタルボートにエレキを付け、一路溶岩帯へと向かいます。
ライン3lbs.ジグヘッド1/16oz#3フックでリグったジグヘッドワッキーを溶岩際にキャスト。
そのままフリーフォールさせ、ボトム上で軽くシェイクしたりズル引いたり、
とにかくバケツの中で見た"クチボソ"のアクションをイメージしてやってみます。

開始後、程なく1匹。しばらくたってまた1匹。悪くはない、と思う。
しかし、浮力とそこから来る"クチボソアクション"が功を奏して釣れたのかどうかはまだ不明。
まあ、2匹釣ったからって分かることでもないのですが。

ここまでで、はっきり言えることがひとつ、

それは根掛かりのしにくさ でした。

溶岩帯でノーガードのジグヘッドを使っているにもかかわらず、根掛かりしない。
やはり、ワームの浮力によってフックが立つからなのでしょう。

そんなことを考えながら釣り進むうち、「おや?」と思うような違和感を感じることがありました。
ラインが何かにこすれているような…。ふと見ると、水面下10cm程度のところにロープが張ってあり、私のワームはそれにぶら下がるような形になっていたのです。
西湖の溶岩帯では、ヘラブナ釣りのボートを固定するため、水面下にロープを張っている場所があります。
私はうっかり、そのロープの向こう側にキャストしていたのです。

「あやや一っ。」
私がワームをロープ近くまで巻き上げ、引っかけないよう慎重に回収を試みたその時、
突如斜め下からバスが湧いてきて、ロープにぶら下がったワームを吸い込んだのです。

「これか?!?!」
ジグヘッドを1/32ozに変え、溶岩際の水面直下をシェイキングで泳がすと、これがまたリアル!!! 
言い古された表現ではありますが、
まさに「弱ってもがく小魚そのもの」です。
ワームに浮力があるから水面直下を維持し、細かく震えさせられることは明白でした。
そして、それに答えるかのようにバスは湧きまくったのです。

「シェイクシェイクシェイクシェイク…」 (水面直下でワームをもだえさせる音)

「ヒュワワワワワワー」 
(下の方からワーム目がけて湧き上がるバスの音)

「シュポ」 
(バス、ワーム吸い込むの音)

たまたまその日の西湖に釣り方がハマッていたとはいえ、湧いてくる湧いてくる。
自分にとってまったく新しい釣り方で、簡単に20匹以上釣れてしまったのです。

とりあえず、といった感じで作った試作品は、この時から大いなる可能性のオーラを放つこととなりました。

次回予告; 次回は9月19日アップいたします。

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