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林 圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.57

霞ヶ浦水系、その傾向と対策 その2

昨今の“渋い”霞水系でステディな釣果を維持するには、各所に点在するハードボトムをより多く把握し、そこを着実に釣っていかねばなりません。

ハードボトムをどういった考えで探すかについては、前号(Vol.56)をご覧ください。私なりにイイこと、いっぱい書いたつもりです。
さて今回はそうしたハードボトムを見つけた後のお話、つまりハードボトムをどう釣るかであります。

【ライトテキサスリグでズル引く】
ハードボトムを着実に釣るには、私の場合ライトテキサスに尽きるものがあります。
   
それもボトムを色濃く感じながら、ゆっくりズル引く、
   
引っ掛かったらリグを小刻みに揺すってはずす、
   
といったハングオフというやり方に徹底します。
(ハングオフの詳細はVol.17の[c]ボトムや障害物上でのズル引きをご覧ください。)
   
この手の釣りで大切なのは、
   
ボトムの性質と用いるシンカーの重さをうまくマッチさせること。

つまり、ボトムの硬さを明確に感じながらも、根掛からない
シンカーウェイトを選ばなくてはなりません。
一般に、ボトムが硬く魅力的であるほどリグは根掛かりやすく、逆にあまり根掛かりのないようなボトムには、それほどの価値はないと考えられます。
   
つまり、
見つけたハードボトムの価値は、一重に根掛かりやすさで決まる
ということです。
   
当然価値の高いボトムほど硬く、デコボコしているので根掛かりやすい、よってシンカーを軽くしたくなる、といった具合です。

私の場合この水系で“価値あるハードボトム”と値踏むのは、1/8oz(3.5g)以下のシンカーでやりたくなるような所です。
まあ、キャストのしやすさという点もあるので、3/32oz(2.6g)1/8oz(3.5g)の2種類を併用していくといったところでしょう。


【タックル】
この釣りにスピニングタックルはいっさい使用しません。それは、スピニングで使うようなライン(6lbs.程度)ではハードボトムに対する根ズレに弱く、時には簡単にラインブレイクしてしまうからです。比較的扱いやすく、根ズレに対しても強く、魚をいち早く水面近くまで持ってこれるタックル、ということで以下のタックルを愛用しています。
   繊細に扱え、魚をハードボトムから引き離すパワーもある。そんな中間帯のタックルが
   使いやすい。特にロッドアクションは重要で、ティップアクションのものは不可。
   ティップが柔らかいと、岩に引っ掛かったリグをはじくようにはずすことができない。
   この点からも上記モデルは理想的。やっぱりこういった標準的なアクションが使いやすい。



【ワーム】
シンカーが比較的軽いにもかかわらず、タックルもそこそこ強いものを使う。こうした組み合わせで、きちんと精度のあるキャストをするためには、ワームの自重が1/4oz(7g)以上は欲しいところ。現状私の場合、以下の2種類にほぼ収斂されています。
   スイングファット3.8"
   3/32ozといった軽いシンカーでもしっかり泳ぎながらフォールする。自重も8.6g程度と
   比較的重量があり投げやすい。フォールとハングオフ直後のテールアクションで食わせる。
   私が今最も信頼を置くライトテキサスワーム。フックはデコイキロフックハイパー#2/0。
   フックのアイはワームの中に入れペグ止めするのが林流。


 
   セクシーインパクト4.8"(1次プロト)
   超スローにズル引き、引っ掛かったらその場でシェイク。食い渋ったらこういった
   繊細でナチュラルなアクションのワームがいい。ただこの1次プロト、自重が7.0g程度と
   やや軽い。長さを変えずにややボリュームアップさせた2次プロトを作ります。
   目標ウェイト9gにして現行アクションを損なわないものがあれば使えると思う。
   フックはガマカツ316の#1/0をペグ止め。


   いかがでしたか?今後も新たなハードボトムを執拗に探索するつもりです。
   そこにはきっと、この水系をマスターするノウハウが隠されていると確信するからです。
   そして、こういった釣行の中から新製品候補“セクシーインパクト”の進捗状況もお知らせ
   できれば、と考えています。

   次回は5月8日(金曜日)アップします。

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