ワームにハリをウィードレスに刺す、に関する考察 その1
来春発売予定の新たなジグヘッド、「スタンドアップ・シェイキー」を試しに霞水系に赴いたある日、連れのマジ君が言うのです。
「そう言えば、このハリの刺し方って結構旧式ですよね。」
また、マジ君はこうも言います。
「僕達の年代ですと、ほとんどこの刺し方ってやってないんじゃないかな…。」
この発言に対して、「なるほど。」と思う私。
しかし、その一方
「けっ、これだから今の若け一のは困る。」
と職人オヤジしちゃう私もいるのです。
まず、話を分かりやすくするためにご説明いたしますと、上記のやり取りは、ワームにフック(ワームフックであれジグヘッドであれ)をウィードレスに刺す場合のハリ先とワームの関係を取り上げたものです。つまりハリ先をワームにどう隠すか、ということ。これには以下のふたつの方法があります。
オヤジタイプ ヤングタイプ
※オヤジタイプ
オヤジタイプは多くの場合、ストレートシャンク/パーフェクトベンドのフックを用い
ハリ先は完全にワームの中に隠す方法。比較的キャリアの長いバスフィッシャーマンに好まれる傾向がある(ように思う)。またアメリカでは日本よりこのタイプが重用される。
※ヤングタイプ
ヤングタイプは、ほとんどのオフセットフックで使われ、ハリ先をワームの背中に出し、
ヤングタイプは、ほとんどのオフセットフックで使われ、ハリ先をワームの背中に出し、
ワーム背面にハリ先をピッタリ沿わせる方法。フックのベンド形状はリマリックに向く。確かに現在はこのタイプが完全に主流だと思われる。釣り具店で売っているフックのほとんどが"ヤングタイプ向き"なのを見れば、疑いの余地はない。
冒頭話題に上りました「スタンドアップ・シェイキー」は、まさしくオヤジタイプの刺し方をするジグヘッドでありまして、このことをマジ君は言ったのです。
さて、今回の原稿の趣旨というか、私なりに申し上げたいことを先に言っておきましょう。
それは……、
「いかにあなたがヤングでも、オヤジタイプを軽視しないで欲しい。」
ということであります。言葉を変えますと…、
「オヤジもヤングも一長一短あるのだから、それをわきまえて、使い分けて欲しい。」
とも言えるでしょう。
ではオヤジとヤングの一長一短とは何なのか、その詳細は来週ということで。
オヤジとヤングの両面を持つことで、あなたも真のアダルトフィッシャーマンになることでしょう。
次回は11月20日アップします。