今年最後のコラムです。
月日の経つのは速いもので、今回が今年最後のコラムであります。まずもって、今年も
ご愛読ありがとうございました。
さて、本来であれば今年最後の締めくくりとして、「今年の総括と来年への展望」のような
テーマをかっこ良く語れればイイんですけど、あえて皆さんに申し上げたくなるような
大きな話題って意外に無いものです。それでも1年間、ケイテックという会社で懸命に
働き、売上がどうなったとか、機械設備を入れたとか出したとか、社員が増えたとか
減ったとか、日々泣き笑いに終始した1年だったと申せましょう。
「まあ、総じて言えば、努力に見合った良い1年だった。」というのが率直な感想です。
このような中、私にとって嬉しい話題のひとつに、「戻りつつある釣り感覚」という
ものがあります。
ぶっちゃけ申し上げれば、1996年にケイテックを創業して以来、私はややもすると
釣りの現場から遠ざかり勝ちな生活をしていました。それは自分で作った会社を経営
していくことで手一杯になっていたからであります。特に2002年以降、独自に製造方法の
開発に乗り出してからは、人には言えないほど釣りから遠ざかってしまいました。
仕事面では、この時期多くのものを得、楽しんだ反面、私の釣り感覚は随分と錆び付いて
しまったのです。刻々と伸びていく製造ノウハウ、そしてそれに反比例するかの如く
遠ざかっていく釣り感覚。なかなか2足のわらじを履きこなすことは難しかったのです。
こういった生活に変化の兆しが見え出したのは、2年ほど前からだったと思います。
製造技術の多くの部分を自分なりの理論で処理できるようになり、精神的なゆとりが
多少なりとも出来ると、心は自然に釣り場へと向くものです。こうなれば釣行日数も
おのずと増え、私の錆び付いた釣り感覚にも少しずつですが磨きがかかっていきました。
ご愛読ありがとうございました。
さて、本来であれば今年最後の締めくくりとして、「今年の総括と来年への展望」のような
テーマをかっこ良く語れればイイんですけど、あえて皆さんに申し上げたくなるような
大きな話題って意外に無いものです。それでも1年間、ケイテックという会社で懸命に
働き、売上がどうなったとか、機械設備を入れたとか出したとか、社員が増えたとか
減ったとか、日々泣き笑いに終始した1年だったと申せましょう。
「まあ、総じて言えば、努力に見合った良い1年だった。」というのが率直な感想です。
このような中、私にとって嬉しい話題のひとつに、「戻りつつある釣り感覚」という
ものがあります。
ぶっちゃけ申し上げれば、1996年にケイテックを創業して以来、私はややもすると
釣りの現場から遠ざかり勝ちな生活をしていました。それは自分で作った会社を経営
していくことで手一杯になっていたからであります。特に2002年以降、独自に製造方法の
開発に乗り出してからは、人には言えないほど釣りから遠ざかってしまいました。
仕事面では、この時期多くのものを得、楽しんだ反面、私の釣り感覚は随分と錆び付いて
しまったのです。刻々と伸びていく製造ノウハウ、そしてそれに反比例するかの如く
遠ざかっていく釣り感覚。なかなか2足のわらじを履きこなすことは難しかったのです。
こういった生活に変化の兆しが見え出したのは、2年ほど前からだったと思います。
製造技術の多くの部分を自分なりの理論で処理できるようになり、精神的なゆとりが
多少なりとも出来ると、心は自然に釣り場へと向くものです。こうなれば釣行日数も
おのずと増え、私の錆び付いた釣り感覚にも少しずつですが磨きがかかっていきました。
今年の9月、私は黒部川のハードボトムを新たなジグヘッドの
試作品で釣っていました。1/32ozでボトムの硬さを感じながら、
ゆっくりズル引く、といった釣りです。この時の釣りで自分の
「釣り感覚」がかなり復元してきていることに気が付いたの
です。
セクシーインパクト4.8”+スタンドアップシェイキージグヘッド1/32oz(共に試作品)
黒部川のハードボトムを根掛からないようにソフトに、でもボトムから離れないようゆっくり
ズル引く。そんな釣り感覚を再び手に入れることができたリグ。共に来春の発売予定。
釣りであれ、ものづくりであれ、こうした自分だけの「感覚」を手に入れることに私は
大きな喜びを感じます。それはこの手の類いのものは、決して人から教えてもらえば
済むといった話ではなく、ましてやお金で買えるものでもないからです。
来年も私は、自分の「釣り感覚」と、「釣り感覚」を錆び付かせてまでして得た製造技術の
感覚を生かし、一層の開発をしていこうと考えています。
次回は1月8日アップ予定。それでは皆様、良いお年をお迎えください。
黒部川のハードボトムを根掛からないようにソフトに、でもボトムから離れないようゆっくり
ズル引く。そんな釣り感覚を再び手に入れることができたリグ。共に来春の発売予定。
釣りであれ、ものづくりであれ、こうした自分だけの「感覚」を手に入れることに私は
大きな喜びを感じます。それはこの手の類いのものは、決して人から教えてもらえば
済むといった話ではなく、ましてやお金で買えるものでもないからです。
来年も私は、自分の「釣り感覚」と、「釣り感覚」を錆び付かせてまでして得た製造技術の
感覚を生かし、一層の開発をしていこうと考えています。
次回は1月8日アップ予定。それでは皆様、良いお年をお迎えください。