実り多き琵琶湖釣行ー “セクシーヘビダン”が釣れるワケ その3
要は今回の話は、この動画のような“セクシーダート&フォール(SDF)をいかに上手に作っていくか、というお話しなわけで、なぜSDFアクションが大事かというと、それは今の琵琶湖において時としてエサのように釣れてしまうからであって、詳しくは先週までの当コラムを読んでくれ一!!。
あ、さて、それでは解説に移らしていただきます。
それぞれ項目別に、なるべく分かりやすく解説してみます。
【キャスト】
リグ着底時のライン角度は、なるべく垂直方向(45度以上)に立っていた方が、SDFアクションを生み出しやすい。よって、あまりロングキャストはしない。キャスト距離は5〜10mくらいが標準か。
【フォール】
着水後は、限りなくフリーフォールさせ、ストンとウィードの中に落とすイメージ。琵琶湖の場合、水深2〜2.5m(ウィードトップ1〜1.5m)+3/8ozシンカーが標準なので、フォールは一瞬、明確な着底感を得られる。
【アクション】
着底後はまず、そ一っと聞くようにラインを張り、着底直後のバイトの有無を確認。ラインを張ったら魚を感じる、ラインが横に走る等のバイトも意外に多い。あいにく、この時点でバイトを得られなかった場合、いよいよSDFアクションを加えにかかる。要領は下記の通り。
・ロッドを45度以上の角度に立て、ラインをたるませた状態を作る。この際、ロッドの長さが長い方が、よりラインを垂直方向に立てることができ、効果的にアクションさせられる。
・この状態から、ロッドティップでゆるめたラインをピシッピシッと一瞬張るようにアクションさせる。ピシッピシッ・ボーズ・ピシッ・ポーズ・ピシッといった感じで、断続的にアクションを加える。ビビビビッと間断なくシェイクするとSDFしないので注意。また、必ずポーズを取り、ワームが水平フォールする問を与えること。アクションのコツとしては、一瞬だけやや強めに明確なアクションを与えつつも、シンカーは移動しない、とでも言っておきましょう。
・前段のプロセス(つまり1カ所でSDFる)を10秒前後やってバイトがないようなら思い切ってロッドティップを上方に跳ね上げ、リグを数m手前へと移動させ、落とす。これは1キャストで2カ所以上を効果的に探ってしまおうというもので、リグを跳ね上げ落とした後は??のプロセスを繰り返す。
【バイト】
バイトは着底直後、SDF中のボーズ時に多い。つまり、シャープな動きの後のフーっとした水平フォールに食わせる力があることをうかがわせる。セクシーインパクトは、そのすべてが高精度の2色成型で、実は腹側だけに塩が入っている。つまりワームの重量バランスはかなりアンダーで安定している。このことがナチュラルな水平フォールを生んでいることは間違いない。
【大切なハリの刺し方】
以上のような動かしを琵琶湖のウィード相手にやる場合、ハリの刺し方はとても大切。先週申し上げた通り、私はデコイ・キロフックを愛用しているが(3.8"⇒#1、4.8"⇒#2/0)ハリ先を出さないオフセット刺しをお勧めしたい(写真参照)。
これによって、セクシーヘビダン+モジャモジャウィード+積極シャープな動かしでもウィードとケンカすることなく、スムーズな操作感を得ることができる。もちろんこの刺し方でフッキングに何ら支障はない。はっきり言って、これしかないと思う。
はいっ、いかがでしたでしょうか。3週に渡ってご紹介した琵琶湖でのセクシーヘビダン。
皆様方におかれましてもぜひお試しいただき、その“エサ”のような釣れ方を体感されますように。