ワグの使い方(技術編)
琵琶湖のウィードエリアを広く滑らかに探るスイミングテキサス。そんな"マキマキ系"ワームとして開発いたしましたマッドワグ7"。
投げて、巻く。つまりテキサスリグを水平方向に泳がせて、ウィードエリアをなるべく広く探る。こうした釣りだけに、私達の心理は「遠くに投げよう。」という方向に向き勝ちです。確かにロングキャストした方が1投で巻いてこれる距離は長くなるので、効率は上がるように思えます。しかし、あまり遠くに投げますと、行った先での巻き感覚に支障が出る場合があるようです。つまり、ワームと自分の問に距離があり過ぎると、繊細な巻き感覚がキープできなくなるというか、
ウィードと過度にコンタクトしたり、リグを泳がせている深度が感覚的に分からなくなったり、と釣り全体が粗くなるように感じます。自分なりの巻き感覚を維持し、そういった神経が末端のワームにまで行き届くよう、私はキャストの距離をややセーブするよう心掛けています。セーブする、そのイメージとしては投げられる距離の6〜8割程度というところでしょうか。
【リトリーブ】
リトリーブ、つまりリグをリーリングによって泳がせるプロセス。
ここで私が留意するのは以下の点です。
・リトリーブスピードは常に一定を保ち、緩急を付けない。もちろんリトリーブを停止することもない。
・リトリーブスピードはスロースピード。感覚的には、ワグのテールがようやく動き出す最低速より2割程度速いスピード、といったところ。このような比較的ゆっくりとしたスピードの方がバイト数は絶対多い。
・リトリーブ中のウィードへのコンタクトは、1キャストにつき2〜3回程度が適当。
またこのコンタクトは、リグが「グシッ」とウィードに刺さり、「ブキッ」と抜けるといったような重いものではなく、ウィードにかする、「スルッ」とウィードから抜けるといったようなライト感覚なものの方が良い。
・つまり、ウィードへのコンタクトは、そのコンタクトによる泳ぎの変化をきっかけに魚にバイトさせる、というよりも、ウィードに軽くタッチさせることにより泳層を確認するといった意味合いが強い。
・このマキマキという方法は、ワームの強い泳ぎで魚を寄せ、魚にワームを追わせて食わせる、というのが本来で、いたずらに泳ぎを変化させると、かえってワームを追いかけたバスが興ざめる傾向にあるようだ。覚えておいて損はない重要ポイント。
【上手なリトリーブのために】
スローな一定スピードで泳層確認のための軽いウィードタッチ。このような理想的なリトリーブを行うためには、前述した「ロングキャストし過ぎない」ことは極めて重要。そしてもうひとつ、こだわって欲しいのは、シンカーウェイトである。
私の場合、琵琶湖南湖を前提とすれば、ほぼ100%の割合で1/8ozを使用するように思う。
シンカーが重すぎると、
・ウィードにコンタクトし過ぎる、あるいはウィードにリグが刺さる。
・これを回避すべく無意識のうちにもリトリーブスピードを速めてしまう。
・バイトが減る。
といった悪循環にはまりやすいようだ。
1/8ozと聞くと「えっ?そんな軽いの?」と思う向きも少なくないかもしれないが、ぜひ
一度1/8ozでも上ずらないスピードを試して欲しい。
さて、私なりにマッドワグ7"の開発を通して感じた"マキマキ系エッセンス"をご紹介いたしました。これらの事柄にご留意いただきますと、マッドワグというワーム、見た目以上に多くのバイトを生み出すものだ、と実感していただけるはずです。
ぜひ、お試しください。
次回は6月29日アップします。