ソルティ・コアチューブ4.25"(4ST)の色に関する考察-ブルーギルカラーについて(前編)
Vol.226にて私は、4STの来春の本格的多色展開に向けた様々な試作カラーを見せてあげる、
と申しました。読者の皆様は、今週あたりズラーッと色んなカラーを並べてくるに違いない!、
と思っていた方も多いはず…。
フフフフ、諸君、甘い。そんな単純な展開でこのようなコラムを200回以上も続けられる訳も
なく、ここが書き手としての私のウデの見せどころなんだな、きっと。
さて、それでは次なる写真をご覧ください。
皆さん;「あっ、4STのブルーギルカラーだ!!」
林 ;「いかにも。」
皆さん;「イイ色。来春出るのかしらん?」
林 ;「おそらく。」
皆さん;「イイ色だなぁ…。」
林 ;「ところで、」
皆さん;「ハイ?」
林 ;「この色を“ブルーギル”と最初に呼んだ人は誰でしょう?」
皆さん;「????。」
林 ;「皆さん興味あるかな、こんな話題?」
皆さん;「ありま一す。」
この色、見たままに呼べば“スモークペッパー・ブルー&ゴールド”。今や誰もが“釣れる色”と
認める人気カラーである。むろん、かく言う私もこの色には随分とお世話になってきました。
この色を誰が最初に“ブルーギル”と呼んだのか…、それでは正解を申し上げましょう。
林 ;「正解は、ボビー・ガーランド(Bobby Garland)。」
皆さん;「ぼび一・が一らんど?」
林 ;「そう、ボビー・ガーランド。」
皆さん;「ボビー・ガーランドといえばファットギジット(Fat Gitzit)を考えた人。」
林 ;「おお、よくご存じで、ファットギジットというチューブベイトを考案した人です。」
皆さん;「チューブベイトと言えばファットギジットでしたよね。」
林 ;「l980年代後半から90年代前半、米国のみならず日本でも各種ギジットは大活躍
しました。」
しました。」
皆さん;「その人がこのカラーを考え“ブルーギル”と命名した訳ですね?」
林 ;「はい、私の知る限りでは。」
皆さん;「知らなかった一。」
林 ;「だしょ?では次に以下の写真をご覧ください。」 皆さん;「本物のブルーギルの写真ですね。」
林 ;「です。」
皆さん;「なぜ今になってこのようなものを私達に見せるのですか?」
林 ;「それは皆さんに考えて欲しいことがあるからです。」
皆さん;「何ですか?」
林 ;「ガーランドの"ブルーギル"が本当に本物のブルーギルにそっくりか、ということ
をです。」
をです。」
皆さん;「・・・・・・・・・・・・。」
林 ;「さあ皆さん、胸に手を当てて、素直な心で考えてみましょう。そっくりですか?」
皆さん;「・・・・・・・・・・・・。」
林 ;「そっくりですか?」(決して洗脳しようという訳ではなく。)
皆さん;「確かにそっくりとは言えないような…。」
林 ;「だしょ一。釣れる色には間違いないのですが。」
皆さん;「だす。」
林 ;「この後の話を分かりやすくするために、この色を"ボビーギル"と呼ぶこととします。」
皆さん;「分かりました。」
さてこれはあくまで私自身の推測なのですが、私以外にも、"ボビーギル"つまりスモークペッパー
ブルー&ゴールドをブルーギルと呼ぶことに多少なりとも違和感を覚えたと思われるワーム界の
巨人がいます。その名をゲーリー・ヤマモト。
氏のホームページを見れば分かるのですが、ゲーリーヤマモト・カスタムベイツのカラーチャート
では、いわゆる“ボビーギル”はNo.214スモーク/ブルー&ブラック&ゴールドフレークとして
表示、そしてブルーギルという色名で、No.180が用意されているのです。