年頭のご挨拶らしきもの。
「私は今後とも製品そのものやその作り方、あるいはケイテックという会社内部のオペレーション
に至るまで、細部にこだわっていこうと考えています。基本に忠実で、細かなことにも労を
厭わない堅実さが発展への唯一の道であることを年を追うごとに痛感させられるからです。
今、目の前にある小さなことをおろそかにして、大きな遠くの夢を語っても、それは単なる
絵空事に過ぎないのでしょう。」
これは、昨年末に掲載した前回のコラムに私が盛り込んだ一節です。」
何だかしたり顔でエラそ一にと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、本当のことです。
さて、私は毎年正月にはゲンを担いで都内の決まった神社を参拝しております。
いわゆる初詣というやつですが、特定の願い事をするというよりも前の年をつつがなく過ごせた
ことへの感謝をするようにしています。家内安全から始まり、厄よけ祈願、商売繁盛、受験合格
恋愛成就にいたるまで、言い出したらきりがない人々の願いを何千、何万の単位で引き受けるのは
いかにカミさまであってもしんどいのではないか、と思うからです。
そして、基本に忠実に日々の小さなことを大切にする年にしよう、と最後に祈念するくらいの方が
かえって透明感のある祈りでカミさまの目にもつきやすく、御利益倍増って、やっぱ私も欲の
かき過ぎなのでしょうか。
さて再び話題は変わり、仕事始めの1月7日、新たに届いたバスマスターマガジンをパラパラと
めくっていた私の目に飛び込んできた記事がありました。
アメリカのベテランプロ、デニーブラウアー(Denny Brauer)のB.A.S.S.トップカテゴリーからの
引退を告げるそのインタビュー記事に私は釘付けになったのです。
次回は1月18日アップします。