新しい考え、新しい試行。その1
なんだかんだで当コラムも先週で240回を達成。
ケイテック縛り、“メシネタ”(いわゆる何食ったぞ的なごく個人的な情報)抜き、といった
基本条件の中、これだけ続けるのは、なかなかに骨の折れる時もありました。
でもたいがいの場合、特に面白そうな話題に触れる時などは、案外こんな私でも筆が進んだもの
です。そして、どう書いたら伝わるのだろう、と常に考えながら書いてきたように思います。
このようなことによって、このコラムが皆さんにとって多少なりとも深く、価値あるものに
なっていることを願わずにはおれません。
また、こうした執筆活動を通し、私自身これまでの道程を振り返ったり、今の仕事を熟慮したり
今後の行く末について想いを馳せたりしてきました。
こういった所作は、私にとって時として大変意義深いものでした。それは、特定の話題に関して
きちんと理解を得られるに足る文章を書き上げようとするからこそ、そのテーマについて深く
考えることができたという経験をこれまで幾度となくしてこれたからです。そのような見地から
すると、このコラムから最も多くの収穫を得ているのは誰でもない、私なのかもしれません。
さて、ここまで書いてきて、なんだかもう最終回か?みたいな雰囲気が漂い、おかしなことに
なっておりますが、決してそのような意図はございません。これから取り上げようとする話題
への導入部として「なんだかんだで当コラムも先週で240回を達成。」と書き出したら、その
流れでおかしな展開になっただけです。
さてさて、それでは話を本題へと進めてまいります。
当コラムの第1回目は、2008年3月25日のことでした。その時の話題は、スイングインパクト3"
(3SW)の開発について。それこそ何年ぶりかにこれらのバックナンバー見てみると懐かしくもあり
また、「やってること、あまり変わらないな。」と妙な安堵を感じてしまいます。今こうして
書いている原稿も5年後10年後に同じような気持ちで読めるよう、今後もしっかりやっていこう、
そのようなことを考えています。
というわけで、3SWは発売してまもなく丸5年が経過しようとしています。ちょっと自慢げな
話になって恐縮ですが、3SWはこの5年間、年を追うごとにその売れ行きを伸ばしてきました。
本当に釣れるものを開発する。⇒するとその製品は長期に渡って売れ続ける。⇒さらに時の
経過とともに深く浸透していく。こうしたメーカーとしての理想を追い求めるのであれば、
せいぜい開発段階で汗をかき、しっかりとした製品に仕上げることが肝要です。
幸いにも3SWは長い時間をかけ、こうした軌道に乗ったようです。
だからこそマジ君はそうしたのでしょうが…。
マジ;「林サン…。」
林 ;「はい。」
マジ;「こんなサンプルを作ってみたのですが…。」
次回は、2月22日アップします。