酒蓋(さけぶた)の思い出。(前編)
つい最近、小学校の時のクラスメイトから突然メールをもらい、卒業以来初めて同窓会が開かれることとなりました。「ああ、懐かしい…。」そう感じながら当時のことを考えていたところ、あるひとつのエピソードを思い出しました。今週と来週は、これにちなんだ話題をご紹介しようと思います。
それは今から40年以上も前、私が小学生だった昭和40年代頃のことです。インターネットはもちろん、ケータイもスーパーマリオも無かったこの時代、子供達は、近所の仲間とキャーキャー言いながら遊ぶのが常でした。ローラースケートや缶蹴り、夏にはセミ採りなどその遊び方も様々。まあ、たいがいは学校が引けてから夕飯までの間、何かして遊んでいる、というのが普通だったと思います。
そんな色々な遊びを尻目に、ひと頃えらく流行った遊びといえば「酒蓋」。日本酒の一升瓶についている蓋を使っての遊びであります。これはどういう遊びかというと…、
・酒蓋は、銘柄が書いてある丸いプレート(蓋)とコルクの栓(後にこの栓はプラスチックに変わる)より構成されている。
・まずコルクの栓を歯でかみ切ったりして銘柄丸プレートからはずす。するとコイン状になった蓋が残るが、これを使って遊ぶ。
・一緒に遊んでいる仲間がおのおのひとつずつ酒蓋を地面に置く。
・じゃんけん等で順番を決める。
・決まった順番に従いひとりずつ自分の酒蓋を手に取る。
・手にした自分の酒蓋の角を欲しいと思う相手の酒蓋の角に当て、“パチン”と弾く。
・これで相手の酒蓋が裏返ったら勝ち、裏返った酒蓋をゲットできる。
・不幸にして裏返らなかった場合、何もゲットできず、弾く順番が次の人に移る。
といったものであります。まあ、“酒蓋遊び”がどんなものか、その詳細を解説することがこの原稿の本題ではないので、この辺にしておきます。動画で見れば一発なんだろうけれど、説明の足りない部分があったとしたら、申し訳ないこってす。
次回は5月31日アップします。