リトルスパイダーが復活する(かもしれない)。
現在、私はリトルスパイダーの生産再開に関して真剣に検討しています。
リトルスパイダーは、生産キャパシティー上の問題により2年程前から生産を中止
いったんはラインナップからはずし廃盤にしておりました。
しかし、主に米国市場からのこの製品に対する要望は強く、今考えても良く釣れる
製品なので現在再開に向けた検討をしているところなのです。
今週、こうした検討の一環として、いくらかのサンプルを製作してみました。
今考えているのは従来と同じ製品ではなく、より多くの方々に歓迎されるよう仕様を
一部変更したものです。それでは何を変更したかというと、ズバリ材料。
当時リトルスパイダーには“エラストマー”と呼ばれるゴムのようにビヨーンと伸びる
丈夫な材料を使っていましたが、今回これを通常のワームと同じ材料(塩化ビニール)に
してみようかと考えているのです。
エラストマーと塩化ビニールには、どちらも長所と短所があります。またそれぞれの材料の
特徴について何を長所と感じ、何を短所と感じるかもその人の好みによって様々なのかも
しれません。ここでは、私が感じてきたそれぞれの長所、短所についてご紹介してみます。
エラストマー 長所:丈夫で切れにくく長持ちする。
比較的クセがつきにくい。
短所:表面にベタ感がある。
耐熱性が低く、真夏の車内等の高温にて変形する可能性がある。
硬さの微調整、匂いの添加等材料の料理法に幅がない。
塩化ビニール 長所:材料の料理法に幅があり、硬さや匂いの強さ等好みに合わせられる。
透明感に富み、ワームとして良い色が作りやすい。
ベタ感がない。
耐熱性は高い。
短所:エラストマーに比べ切れやすい。
いかがでしょうか。今回はこうした特徴を踏まえ、塩化ビニール製のリトルスパイダーを
作ってみようという計画です。多くの釣り人にとって馴染みのある風合い、釣れそうな色、
そして強烈な天然イカフレーバー。こうしたワームとしての優れた特徴を盛り込みリメイク
してみるつもりです。ご期待ください。