“備蓄金型”について。
だらしのない話なのですが、私のところには金型を作ったはいいけれど、その後量産する
こともなく、よって発売されることもない、そんなモデルがいくつか存在します。
このような“備蓄金型”の中にシャッドインパクト2.2”というモデルがあります。小さな
ジグヘッドやマスバリダウンショット等、繊細なリグでスレた魚に対応するために作った
ものなのですが、これが何とヨーロッパ、特に東欧諸国のパーチやザンダーという魚に
有効だということ。現在そういったマーケットに向けて量産しています。
もちろんこうしたニーズを当て込んで金型製作をしたわけではありませんが、世の中どこで
何が功を奏するかわからないものです。また機会がありましたら日本国内でも発売してみよう
かと考えているのですが皆さんどう思われますか?
さて、今週はもうひとつ“備蓄金型”について。一転して今度はでかいワームの話です。
名付けて「ソルティコアイール8.5"」と呼んでいるこのワームは、琵琶湖でのテキサスリグ
およびネコリグ用に開発した製品。昨年の今頃盛んにテストを行い好結果を得ています。
製法には“コアショット”と呼ばれる技法を用い、しなやかで高比重であるにもかかわらず
丈夫で切れにくいワームに仕上がっています。
このワームは当時私が“コアショット”と呼ばれる技法を身につけてまだ間もないころの
製品で、まだまだコアショットに関しては、より経験を積むことによって技法的にも
硬さや比重といったスペック的にも改良の余地が出てくるかもしれない、ということで
現状ではほかってあるのです。このワームに関しては、もう少し粘ってより鮮明な特徴を
持つ製品へ仕上げていければと考えています。