ロゴ入れちゃった。
先週の「Vol.274マジガニ見参!!」はなかなかの反響でありました。ありがとうございます。
しかし、私としては試作品の一部分を隠してしまったのが何ともケチ臭く、しみったれた
感じで、少しだけ後悔しています。
ただ、私のところの製品も最近は真似されることもあり(Vol.272参照)、あまり発売前から
すべてをお見せすると、何やら薄気味悪い気がして、このようにさせていただきました。
さて、真似と言えば「Vol.272憧れの大国アメリカ、その光と陰。 」でもご紹介した通り
スイングインパクトFATは、くりそつもろパクに真似されております。これだけ真似できる
力があるんだったら、もうひと仕事がんばって自分達ならではの製品を作ればいいのに…、
とつい考えてしまう私なのです。やはり開発力というものは、深く釣りと仕事にかかわって
濃密な経験を積み、熱意と創意そしてセンスに溢れた者にのみ与えられるものなのでしょう。
というわけで、こんな文句というか愚痴めいたことばかり言っていてもしょうがないので
もう少し建設的なことを考えてみようと考え、スイングインパクトFATのテールに「KEITECH」の
刻印を入れてみました。まあ、これとて根本的な施策とは呼べず、単に本物をより本物らしく
する、といった程度の行為に過ぎないのですが、まあ一応やっておこうかなといったところ。
これまで私は、自社製品に社名・商品名等の刻印は一切してまいりませんでした。それは
"特に必要性を感じないから"といった最も単純な、しかしまっとうな理由からでありました。
しかし今回、上記のような経緯からわざわざ費用をかけて、「KEITECH刻印」を入れてみると…
スタッフのみんな:「ウォー、カッコいい。」
林 :「そうかしら…?」
スタッフのみんな:「ブランド品のオーラ炸裂ですね!!」
林 :「………。」
スタッフのみんな:「あれ?林サン、どうかしました?」
林 :「いや、ただロゴで魚釣るわけじゃないんでねえ…。」
スタッフのみんな:「あ、ダメですよ、そんな夢のないこと言っちゃ。」
林 :「………。」
という具合に結構この手のことが好きな人も多いようで、つまりブランドの表記にも一定の
意味があるのかもしれません。
だからこそ、そうしたユーザーのブランドに対する好感や信頼を裏切らない、基本を大切に
した仕事を忘れてはならないのだと思います。平凡なことを日々忠実にできなければ信用は
されない、信用されなければ成功もあり得ない。やればやるほど、こうした当たり前のことが
鮮明になってくるような気がします。
次回は11月8日アップいたします。