カタログ今昔物語
過日、大阪ではフィッシングショーが開催されました。そんなこともあって私の手元には何冊かのカタログが届いています。どれも上質でとても立派。これらをパラパラ見ていると、あるひとつの文章が私の目に飛び込んできました。それは株式会社デュオのカタログ。日本を代表するプラグメーカーのひとつであるこの会社は、そのカタログの中で企業としての主義主張を謳っています。
ではその主張とは。私なりに要約し、その内容を以下にご紹介いたします。
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表題:日本でしか作れないものがある。
・現在、多くのルアー(釣り具)が中国、東南アジアを中心とした海外で生産されています。
・思えば1990年代、釣り具業界は空前の好景気、「何でも売れた時代」でした。
・ところが2000年代、この好景気は暗転。生産拠点を持たないメーカーを中心に激しい
価格競争が勃発。安価な製品を求め多くの委託生産が海外に流出しました。
・ただ我々(DUO社)はこうした流れに大きな疑問を持っていました。
・もはや「何でも売れる時代」ではない。その中で残っていくためには、競争力のある良いモノを
作ることが肝心です。そして本当に良いモノは、日本国伝統のイデオロギー(筆者注:おそらく
日本人が元来持つ勤勉さや誠実さといった美徳や、そのような優れた気質が紡ぎ出す端正な
ものづくりを指した表現なのだろうと私は理解しています。)から生まれるものなのです。
・よってDUOは、必然として日本国でしか作れないものを作り続けます。
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次回は2月28日更新いたします。