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林 圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.306

マジガニの話題をさらに深めてまいります。その4

マジガニ3.6"の特徴を具体的かつ詳細な情報でご紹介する「深めてまいります。」シリーズ。

先週お届けした3回目はいかがでしたでしょうか。

今週はややその調子を変え、霞ケ浦と琵琶湖におけるこれまでのマジガニ3.6"テスト状況に関してご報告いたします。



マジガニ3.6"はデザイン完成後試作品を製作、それをスイムテストしたり実釣で使い込むといったプロセスを経て、ここまで至っています。その過程においては、幾度かのデザイン変更もあり、細部に渡って配慮の行き届いた製品になっています。

 

 

 霞ケ浦における試釣

ケ浦(とはいっても北利根メインですが)ではテキサスリグによるアシ撃ちで使用。月の大雨の後は、全体に増水傾向でバスはアシの中に、その他通常のコンディションではアシ際やそれに絡むブレイクで釣りました。まあ、誰でもやるごく一般的な方法といってしまえばそれまでですが、そのような"普通の釣り"で何か光るものをこのワームに見つけることができるか、といった見地から釣り込んでいきます。もちろん、こうした釣りの中で何か光るものを感じることができたので、いよいよ発売に向け詰めの準備をしているわけですが、その詳細について以下にご紹介いたします。

 

・比較的多くのバイトが得られる。要は事実として釣れると思う。

・バイトはほとんどが着水後最初のフォール、および最初の着底(イニシャルフォ一ル)で起こる。

・よってイニシャルフォール後は、時間をかけずすぐにピックアップし、その分キャスト数を

増やした方がより多くのバイトを得ることができる。

・上記の事実により、フォール中に起こるウデバタバタアクション(ウデバタ)は非常に効果的

だと思われる。

・バイトはなぜか無音で(コンッとかクンッとかをロッドティップに感じないという意味)

スーとラインが横移動するといったものが多い。きっとこれは、やや離れたところにいる

バスがウデバタに誘われて、スーッと近づいてきてそのままワームを吸い込み、惰性で移動

するからに違いないと思うのですが、単なる妄想でしょうか、これって。

・使用するシンカーは59gが多い。私は個人的にもっと軽いシンカーでフワーッと落とすのが

好きな人なのですか、ことマジガニに関しては、比較的速く"バタバタバタトン!!"とやっても

十分釣れるように感じます。

・このことはキャスト精度を上げ、風のある中で感じを出して釣り続けることにも好都合です。

・こうしてひたすら撃ち続け、アシに対してきびしくワームを当てて行ってもワームのフック

に対するズレは、ほとんど起こりません。

・このことは、ワームの手直しや思いがけずアシを釣ってしまうといったアクシデントを

減らし、よりキャストへの集中を持続させるのに大いに役立ちます。

・フックは、がまかつ316#1/0(オフセット)、あるいはデコイ144#2/0(ストレート)

愛用。特にデコイ144は、マジガニの硬い材料とあいまって抜群のホールドカ。やはりカバーを

 撃つ時は、ストレートフックがよろしいかと思います。
マジガニのカラーラインナップに採用予定の1色、エレクトリックスモーククロー。うぅ、美しい。
私、現在この色にハマってます。
 
というわけで、普通なんですよ、当たり前なんです、マジガニは。でもその当たり前なことをきちんと当たり前にできるところがマジガニの普通じゃないところ。何らかのコツや特殊な使い方といったこととは関係なく、真面目に使った人なら誰にでもわかる優位性、そんなキャラを持つマジガニに私は高い完成度を感じます。カバー撃ちの諸君、ぜひ一度は試してくれ。
霞ヶ浦水系のアシまわりでは着実に釣れました。
 
さて、今週もそこそこ筆の進んだところで、琵琶湖での話は来週にしようと思います。
暑さ厳しき折、皆様もどうかご自愛いただきますように。次回は8月1日更新いたします。

 次回は8月1日更新いたします。

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