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林 圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.314

クレイジーフラッパー(旧姓マジガニ)の話題をさらに深めてまいります。その12

クレイジーフラッパー3.6"(3.6CF)の話題を無限に深めていく「深めてまいります。」シリーズ。

今週はラインナップされたカラーをご紹介の最終回、あの釣れるで有名なエレクトリックラメを

あしらったカラーを特集します。


 そもそもエレクトリックラメとは何なのか?

通常のラメがキラキラと光輝性がありラメ自体は不透明であるのに対し、エレクトリックラメは

やや透明感がありボワッと鈍い光りを放つのが特徴です。その光りの色にはグリーン系のものと

ブルー系のものがありますが、今回クレイジーフラッパーにはもっぱらブルー系のものを採用

しています。このラメを用いたカラーの採用を決めたのは、今からかれこれ4年近く前のこと、

#440エレクトリックシャッドという名前で色々なワームのカラーラインナップに加えました。
当時私の目には、このカラーはなかなかになまめかしく、試釣でも好結果を得ていました。
そして何よりも競合他社が一切作っていないといった"新しさ"からも期待を持って発売した色
だったと記憶しています。さてこの色の発売以降、その評判は静かに、しかし着実に広がって
いきました。琵琶湖にしても霞ケ浦にしても、なぜだかこの色は釣れる、きっとこのラメが
魚に効くんだよ、といった感じで根強いファンを獲得していったのです。
私の短くない業界人としての経験に照らしても、特定のラメに強い支持が集まる、このラメ
だから釣れるなどという言葉があちこちから聞こえるといった事象は初めてのことでした。
この現象は日本はもとよりアメリカにも飛び火し、いよいよこのラメは本当に魚に好まれると
言わざるを得ない、と確信するに至ったのです。
このような事情から、私はクレイジーフラッパーにこのエレクトリックラメを重用しようと
決めていました。現に試釣段階においても、この後ご紹介する"エレクトリックスモーククロー"
というカラーを試作し使ってみましたが、はっきり申し上げて「この色以上の色はなし。」という
くらい良い結果に恵まれたのです。「あ一、他の色使う気しね一し。」とまでは言いませんが、
「恐るべし、エレクトリックラメ。試さざるは一生の不覚」とだけは言っておくべきかと存じます。
それでは、それほどまでに釣れるエレクトリックラメを配した各色をご紹介します。
 
 エレクトリックスモーククロー
背、腹両面にエレクトリックラメ。背中はスモーク、腹はライトアンバー。
腹側に大量のエレクトリックラメを添加し、水中で鈍く膨張したように光るのが魚には
たまらないんだよ、きっと。

エレクトリックブラウンクロー

背、腹両面にエレクトリックラメ。背中はグリパン、腹はライトアンバー。

エレクトリックグリーンクロー

背、腹両面にエレクトリックラメ。背中はウォータメロン、腹はライトアンバー。
 
以上3色を私は勝手にエレクトリック三兄弟と呼んでおります。
申し上げた通り、スモークのやつがすごく良く釣れたのでそれをベースに背の色を変え
カラーバリエーションを作りました。

オキチョビクロー

背中グリパンペッパー、腹ブルーエレクトリックラメ。今やクローワームの定番カラーとも
いえるオキチョビクローにエレクトリックラメを加えました。

サファイアブルー

やや淡いブルーにエレクトリックラメ。アメリカではクローワームとして人気がある色ですが
日本ではイマイチ。まっ、そ一だよね一って感じ。

エレクトリックジュンバグ

背はトラディショナルなジュンバグ、腹はライトパープルにエレクトリックラメがギッシリ。
こんなジュンバグなら皆さんの琴線にも触れられるのではないか、と考えますが。

エレクトリックキャンディ

色々なラメを組み合わせた複雑な配合。色名、配合に取り留めのなさを感じさせるのか
国内での受注はやや下位に甘んじてはいますが、釣れる色であることは確か。

 
次回は9月26日アップいたします。

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