マジガエルの七変化。その2
先週ご紹介いたしましたマジガエルの1次試作品。
私とマジ君は、さっそくこの1次試作品を近くの水辺まで試しに行きました。
1次試作品を試して、まず感じたことは、波動を生み出す脚のアクションにややバラつきがあることでした。スローなリトリーブスピードで水面をキープし続け、脚の動きにより水面を波立たせる様は、おおむね期待通りではありましたが、なにぶん脚のアクションが一瞬停止してしまうのか、生み出される引き波の均質さに不満が残りました。何度となくキャストとリトリーブを繰り返し、その不満の原因を特定しようと試みた結果、以下のような推論に至りました。
・マジガエルは水面でリトリーブされると、脚部の爪で水を捕らえる。
・本来であれば、この捕らえた水により脚部アクションが起動される。
・しかし現行の1次試作品のデザインでは、脚はアクション起動しながらも、捕らえた水の抵抗で外側に開き過ぎてしまうようだ。
・脚が捕らえた水の抵抗で外側に開いてしまうと、捕らえた水を逃がしてしまい、アクションしそこなうことがある。これがアクションにややバラつきが出る原因である。
・つまり、捕らえた水の抵抗で外側に開きにくいデザインに脚を改良すれば、脚は捕らえた水を逃がさず、その抵抗をより効果的にアクションに変換することができるはずである。