スイングインパクト3”の開発 その①(着想編)
昨年の9月のこと、いつものように仕事を終え、自宅で風呂に入っていた時のこと、突然「ウッ」と新たなワームのイメージが浮かんできました。決してブッチギリの新しさというわけでもなく、でも良く釣れる、それも誰が使っても良く釣れる、そんなイメージです。
その後、私は湯船の中でこのイメージをさらに追い込んでいきました。それは、ササッと粗くデッサンしたスケッチを序々にシェイプアップし、実際の構図や輪郭を決めていく作業にも似ています。
私が何かを開発する時、あまり長期にわたって構想を暖めたり、理屈に走り過ぎたりすると良いものはできないようです。「ウッ」と着想し、「釣れそ〜。」と思ったら一気に図面、そして試作へと走った方がいい。逆に言えば、一気に走りたくならないようなアイデアはハナからたいしたものではない、ということなのでしょう。
さて、話を戻しますが、湯船の中でのイメージは以下のようにシェイプアップされ私の中で明確になっていきました。
①ボディは余計な手を加えず、ライブインパクト2.5"の形状をそのままに踏襲すること。その方がテールの左右に振れるアクションでボディも大きくたわみ、アピール力のあるワームになると思われる。
②テールの水を受ける面は可能な限りフラットで効率良く水を掴むこと。
③テール自体は薄く、左右に振れた際の水の抵抗を最小限にすること。
④テールの付け根からボディにかけてのパートは薄く、左右に振れるテールアクションの妨げにならないこと。
⑤とは言ってもこの部分が柔らか過ぎるとテールの動きがボディに伝わらず、釣れるイメージとは違ってしまう。この辺は、頭で考えても分からないので、試作、試釣段階で十分追い込む必要がある。
風呂の中でここまでイメージを煮詰めた私は、さっそく翌日から図面に着手していきました。頭の中で泳ぎ回る理想的なシャッドテールグラブ。それを具現化すべく作図に集中すること3日間。いよいよ試作型を作る時がきたのです。
次回予告:スイングインパクト3”の開発 その②(試作編)
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着想から6ヶ月、ようやく量産が立ち上がりました。
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