ブリスターケースの見本が来た。
マジガエルの最終デザインが決定した直後から私とマジ君は、この製品のパッケージングについての検討を始めました。
「できることなら、しかるべき大きさのワーム袋直入れで済ませたい。」
なるべく簡単な方法で満足いく結果が得られるのであれば、それに越したことはない。
当然、私もマジ君もそう考えてマジガエルをワーム袋に入れてみるところから始めてみました。間違いなく、この方法でOKなら最小のパッケージコストで済ますことができるからです。
ワーム袋に入れ、試しに一晩吊るしておいてみたところ、結果は結構だらしのないものでした。
・コロコロしていてワーム袋に馴染みにくい。
・製品自重が重いのでワーム袋の中で動きやすい。
このようなことから、マジガエルのワーム袋直入れ案は、我々として受け入れ難いものであり、これでは製品がかわいそうだということで却下。話は自然とブリスターケースを新たに誂える方向へと向かったのです。
ワームが袋の中でずり落ちてしまいました・・・。
このようにブリスターケースを新たに作るのも良いのですが、この方法には方法で長所も短所もあるわけでして・・・。
・ブリスターケースは、ワーム袋より総じて高価な部材であり、コストがかかる。・専用のブリスターケースを誂えるためには、数十万円の金型費用を掛けなければならない。・量産に支障をきたさないようにブリスターケースを在庫すると、結構場所を食う。といった短所があるものの、やはり製品をカチッと収納し、痛めることなくお客さんの手元まで届けることができるといった安心感、満足感には変えられず、ついついブリスターケースに走ってしまう今日この頃ではあります。というわけで、マジガエルに関しても慎重にブリスターケースをデザイン。このほど最初の試作品が出来上がりましたので、今週はこれをご覧いただきます。製品を潰すことなく、しかし垂直にぶら下げた際にも引力で中身がズレることもない、そういった絶妙な線がうまく出ている秀逸な出来かと思います。