スイングインパクト3”の開発 その③(試釣編)
初回試作および水槽でのスイムテストの数日後の11月初旬、私はマジ君を伴って山中湖へ試釣に行きました。
この時用意した試作品は、初回試作した6種類の1次サンプル(明細はVol.2を参照)と水槽テストで最良と思われた樹脂軟×塩中量を微妙に変化させた2種類の2次サンプルの合計8種類です。
実際の釣り場で魚を意識しながら使ってみると、水槽テストの時とは違った感じ方や評価をしたくなることもあるので、予断や先入観を持たず各サンプルを試してみることが肝要です。
こう考えてみると、水槽テストは釣り場デビューできるかどうかのオーディションのようなものですな。
初旬とはいえ、11月の山中湖は結構な寒さ。気温4℃ほどであります。
「どーなのよ。寒くって釣れないんじゃねーの。」
という不安を胸に第1水中島へと向かいます。
「まっ、この状況くらいは克服してもらわないと新製品としてダメだわな。」
と水槽テストを思い出し、強気になったりもします。
そうこう考えているうち、第1水中島へ到着。島のピークを魚探で確認し、その周辺のウィードからチェック。まずは1/16ozのジグヘッドを投入します。
「オー、まだ結構ウィード残ってますなー。イイ感じですなー。」
と味わいながらズル引いていると、「ウッ!!」とバックシートからフィッシュな気配。マジ君、1投目からナイスキーパー。なかなかに師を立てない弟子であります。
「あ、いーな。釣れるじゃん、このワーム。どのサンプルで釣れた?ズル引き?スイム?」
と羨ましさと釣れたことへの安堵で私。
「フラットのウィードを出て、ややブレイクがかかったところですかねー。 ズル引きです。」
とあくまで冷静なマジ。
その後、釣り方をわきまえた二人にスイングインパクトは無限とも言えるバスをもたらしてくれました。
投げる⇒底取る⇒ズル引く⇒ウィード感じる⇒バイト⇒釣れる⇒バスはずしてまた投げる
を私たちは、むさぼるように繰り返したのです。
朝のうち曇っていた天気もいつしか快晴に、明るい日になりました。まるで私たちの心を映すかのようです。しかし、この天候の変化により、さすがにバイトが遠のいてきました。このような時、バスはたいていフラットのウィードを離れ、ブレイクへと移動しているものです。それも、その近辺で最も急深なブレイク、あるいは等深線が折れ曲がったブレイクを使うのです。
こういった場合、ジグヘッドをひとつ重くして(3/32oz)ダウンヒルでカーブフォールさせるのがセオリー。するとまたボコボコに釣れる、釣れる、釣れる!!
「オマエらの考えはすべてこのインパクト様がお見通しじゃー!!」
こういった場合、ジグヘッドをひとつ重くして(3/32oz)ダウンヒルでカーブフォールさせるのがセオリー。するとまたボコボコに釣れる、釣れる、釣れる!!
「オマエらの考えはすべてこのインパクト様がお見通しじゃー!!」
帰路につく車のなか、私はマジ君に言いました。
「めでたい。焼き肉おごったる。それと、明日本型発注じゃー。」
「はい。」
祭りの後でもあくまで冷静なマジ君なのでした。
追記;テストの結果はやはり樹脂軟×塩中量バージョンでした。
次回予告;次回は、「林流ズル引きのススメ」です。4/18アップ予定。
「めでたい。焼き肉おごったる。それと、明日本型発注じゃー。」
「はい。」
祭りの後でもあくまで冷静なマジ君なのでした。
追記;テストの結果はやはり樹脂軟×塩中量バージョンでした。
次回予告;次回は、「林流ズル引きのススメ」です。4/18アップ予定。