ノイジーフラッパー3.5"発売直前スペシャル。
本日6月19日、当初の予定通りノイジーフラッパー3.5"の初回出荷を無事に終えました。早い所では明日から店頭に並ぶのではないかと思います。ご発注頂きました小売店、問屋の皆様にはこの場を借りて御礼申し上げます。
#5/0前後のオフセットワームフックを用いたノーシンカーリグ。これまでのバジングフロッグの多くは、そのバランスの悪さからスクリューロック式のウェイテッドフックを用いることが普通でありました。つまり、これはリトリーブ中に裏返ったり、クルクル回転したりすることを防ぐためにオモリの力を借りるという考え方でありますが、その分ワーム自身が沈みやすくなりリトリーブスピードを落としていった時不利になることは否めません。まあ、ウェイテッドフックの使用を前提とした製品は、元来スローリトリーブでは脚が動かないものが多く、これをファーストリトリーブ専用と解釈すれば、これはこれで整合性のある話なのかもしれません。これに対し、ノイジーフラッパーの場合は、スローリトリーブでもきちんと脚は起動し、それ故バランス性に優れているのでオモリの力を借りる必要がありません。むしろ、不必要な重さは排除して、スローなリトリーブでも水面をキープできるようなセッティングをお勧めします。
ちなみに私は、デコイ・キロフック#5/0を使っていますが、フッキング率は少なく見ても8割以上と極めて高く、皆さんにもお勧めしたいと思います。
ワームフックのフトコロが入る尾部にも一定の肉厚をもたせました。フッキング率を意識するあまり過度に深いスリットを設け肉薄にしますと、キャストを重ねるうちにワームがハリからズレやすくなってしまいます。私達はこの辺に配慮しながら絶妙の肉厚を設定。ハリからズレにくいだけではなく、高いフッキング率も両立させました。
・リトリーブスピード
ここまでの内容を読まれて、この表題と来れば、「ゆっくり巻けって言うんでしょ。」と察しのつく方も多いと存じますが、まさにその通り。私は皆さんに「ゆっくり巻いてね。」との切なる願いを申し上げるためにこの表題を設けた次第です。さらにわかりやすく言うならば「ゆっくり巻くつもりがないんだったら、買わないでくれる?」くらいの強い想いで申し上げていることをご理解いただきたい。これまでにも申し上げているように、ノイジーフラッパーの真骨頂は、スローリトリーブで安定した姿勢を保ち、均質な引き波を作り出すところであります。このような一見地味でゆったりとしたバジングは、プレッシャーの高いスレた水面でことのほか有効で、まさかと思われるような状況でバイトに恵まれることも珍しくありません。また、より多くのバイトに恵まれる可能性もスローに徹した場合の方が圧倒的に高いことを申し添えておきます。
・ロッド
ノイジーフラッパーは自重16g。よってどのようなロッドを用いても快適にキャストすることができます。まあ、この手の釣りで標準的な選択としては、ミディアムヘビー/6'6"〜7'0"といったところでしょうか。確かにウィードであれブッシュであれ一定以上にヘビーなスポットを釣る前提なら、屈強で長めなグラファイトロッドが必要であることは言うまでもありません。しかし、比較的オープンな水面でバスを掛けてからのやりとりにゆとりがある場合には、ぜひグラスロッドの使用を検討してみてください。グラスロッドを使用しますと・・・、
*キャストが楽でその分精度の高いキャストができる。
*バスが水面でワームを吸い込んだ際、ロッドティップがしなやかに入りバスをはじきにくい。
つまりフッキング率が上がる。といったメリットがあります。
ちなみに私が愛用しているグラスロッドは、フェンウィックFVR-CS60Mという番手。