シャッドインパクト4” 開発秘話 その②
プロトタイプを4種類も試作して、気に入った結果が出てこない…。
シャッドインパクト4"の開発は難航していました。
ついに廃案か・・・と諦め掛けた昨年7月のある日、マジ君が唐突にこう言いました。
マジ;「琵琶湖に行かせてください。サカナっ気のあるところでキチンと試してきます。そうすれば
何かが分かるかもしれない。」
かつてはトーナメントに真剣に取り組み、しっかりとした釣り技術を持つマジ君。自分のところのスタッフを褒めるのも何ですが、彼はとてもオーソドックスできれいな釣りをします。そんなマジ君だからこそ、私は琵琶湖に行ってもらうことにしました。
ガイド業を営む金田氏を頼って琵琶湖に飛んだマジ君。魚のいる場所にはカネやん(金田氏のことを私らこう呼びます。)が連れてってくれるとして、各試作品がどう働くか、または働かないか。私はマジ君からの報告を祈るような気持ちで待ちました。
カネやんと釣りしたその日の夕方、マジ君から結果報告の電話が。
マジ;「今釣り終えてマリーナに戻ったところです。」
林 ;「ウンウン、それで結果は?」 (かなり気がはやっている)
マジ;「釣れました一。」
林 ;「ホントー!? よかったじゃ一ん!!」 (吉報に舞い上がり、答え方が上の空)
マジ;「3次プロト、キテますよっ!!」
林 ;「へえ一!!」 (喜びというより驚きに近い情感)
マジ;「ロールするんですよ。これがメチャクチャ魚に効くみたいです。バランスの悪さがかえって
功を奏していると思います。」
林 ;「ロール?」 (唐突のことで現状認識が追いつかない)
マジ;「そう、ロール。ジグヘッドでシェイクすると左右に大きくロールします。釣れますよ。ミドス
トでもウィードに引っかけてでも、よく釣れます。」
林 ;「か、確信した?」 (念を押しつつ結論を急ぐ私)
マジ;「確信しました。だって食い方違いますもん。スーとゆっくりきて、ワームを腹からパフッと
吸い込むんですよ。安心してると言うか、ルアーだとは疑ってない食い方です。」
林 ;「そ一か、いや、ごくろうさん。」 (安堵に包まれ平常心を取り戻す)
シャッドインパクト4"の開発は難航していました。
ついに廃案か・・・と諦め掛けた昨年7月のある日、マジ君が唐突にこう言いました。
マジ;「琵琶湖に行かせてください。サカナっ気のあるところでキチンと試してきます。そうすれば
何かが分かるかもしれない。」
かつてはトーナメントに真剣に取り組み、しっかりとした釣り技術を持つマジ君。自分のところのスタッフを褒めるのも何ですが、彼はとてもオーソドックスできれいな釣りをします。そんなマジ君だからこそ、私は琵琶湖に行ってもらうことにしました。
ガイド業を営む金田氏を頼って琵琶湖に飛んだマジ君。魚のいる場所にはカネやん(金田氏のことを私らこう呼びます。)が連れてってくれるとして、各試作品がどう働くか、または働かないか。私はマジ君からの報告を祈るような気持ちで待ちました。
カネやんと釣りしたその日の夕方、マジ君から結果報告の電話が。
マジ;「今釣り終えてマリーナに戻ったところです。」
林 ;「ウンウン、それで結果は?」 (かなり気がはやっている)
マジ;「釣れました一。」
林 ;「ホントー!? よかったじゃ一ん!!」 (吉報に舞い上がり、答え方が上の空)
マジ;「3次プロト、キテますよっ!!」
林 ;「へえ一!!」 (喜びというより驚きに近い情感)
マジ;「ロールするんですよ。これがメチャクチャ魚に効くみたいです。バランスの悪さがかえって
功を奏していると思います。」
林 ;「ロール?」 (唐突のことで現状認識が追いつかない)
マジ;「そう、ロール。ジグヘッドでシェイクすると左右に大きくロールします。釣れますよ。ミドス
トでもウィードに引っかけてでも、よく釣れます。」
林 ;「か、確信した?」 (念を押しつつ結論を急ぐ私)
マジ;「確信しました。だって食い方違いますもん。スーとゆっくりきて、ワームを腹からパフッと
吸い込むんですよ。安心してると言うか、ルアーだとは疑ってない食い方です。」
林 ;「そ一か、いや、ごくろうさん。」 (安堵に包まれ平常心を取り戻す)
西湖でのテストでは、バランスの悪さのみが際立っていましたが、琵琶湖にてその評価は一転、そのバランスの悪さが釣果に結び付くことを知ったのでした。
その後私は試釣を繰り返しながら、このことを確認、3"、5"とサイズ展開をしました。もちろんバランスの悪さに臆することなく、誰がやってもロールし魚を引き付けられるかに注目してデザインしてあります。
今回の件は、私がすべてを予見し、計算づくでモノにした、とは残念ながら申せません。言わば偶発的ないし、マグレな事柄によって出来ちゃったというのが正直なところ。しかし私は、このことを自虐的に、または開き直って言っているのではありません。本当に釣れるルアーというのは、往々にしてこうした偶然性を現場で鍛え上げて生み出されるものなのです。
まったく釣りとはなんと深遠なものでしょう。だからこうして何十年も夢中でいられるのだと思います。そして今後も、こうした偶然というチャンスをモノにできる自分でいたいと願います。そのためにはもっと感性を磨き、技術を鍛えなければなりません。
さあ、マジ君ついてらっしゃい!
おおっと、今回はキミの手柄でしたっけ?
こりゃまた失礼致しました!
【近況報告】
シリーズ最小サイズとなるシャッドインパクト3”を6月中旬発売決定。
上:3インチ(6月中旬発売決定) 中:4インチ 下:5インチ
次回予告; 次回5月30日アップ予定。乞うご期待。
次回予告; 次回5月30日アップ予定。乞うご期待。