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2024年6月30日(日)、千葉県・印旛沼で『フリッパーズデイ2』を開催いたしました!
写真提供=アサヒナボートさん
名前のとおり、キャストをフリッピングとピッチングに限定。使用できるロッドは7ft以上というルールから、ともするとガチガチの競技志向と思われがちですが、このイベントは“釣る”だけでなく技術の向上、そしてなによりご参加くださった全員が楽しめることを目的としております。
 
昨年、初めての『フリッパーズデイ』を茨城県・牛久沼で開催したところ(その模様はこちらから▶▶▶)、たいへんご好評をたまわり、今年は場所を印旛沼に移して実施する運びとなったしだい、なのですが…

すべての準備を整え、さあ現地へ向かおうかという前日(移動日)の早朝、現地のボート店様より目を疑う画像がLINEに送られてまいりました。
 
「ス、ス、ス、スロープが、ない???」。
聞けば、金曜日に降った大雨により水位が一気に上昇、場所によっては駐車スペースが半分以上も水に浸かったままの状態だと言うのです。しかも排水が追い付いていないそうで、夜中から1cm減った程度なのだとか。
 
「中止…か?」
 
イベント担当者が真っ青になったのはいうまでもありません。
 
とにかく、現地に足を運んで沼のようすを見てから決めようという話になり、車に飛び乗った首脳陣と担当者、願わくば河口湖(ケイテック本社所在地)→印旛沼の3時間で平水に戻っていてはくれまいか…
 
なんてムシのいい話は世の中、そうそうあるものではございません。
メインのトレーラー駐車スペースはいまだ半分が水に浸かり、ちょっと歩けば膝下の深さ。明け方にはコイが差し差しだったそうです(-_-
開催を検討する弊社首脳陣と赤羽さん(左)。右はふな一ボートのご主人・塚本朗さん。
途方にくれる首脳陣と担当者。しかし、そこに現れた弊社プロスタッフにして霞の鬼たる赤羽修弥さんが、「せっかくここまで準備してきたんだから、釣りができなくてもイベントはやるべきだよ」と。

会場を貸してくださるふな一ボートさんとアサヒナボートさんにもその旨を相談し、集合時間を遅らせたうえでイベントプログラムの順序を変え、開催することとなったのであります。
 
はたして、迎えた当日早朝、スタッフが沼に到着してみると、これならできるというレベルまで水が引いているではありませんか!
 
そこでスケジュールを再度変更。当初のプログラム進行へと戻し、2時間弱の遅れながらスタートすることに!
 
そんなドタバタ劇とともにはじまった『フリッパーズデイ2』。ここからはイベントの模様を時系列で写真とともにお伝えいたします。

(写真提供=Basser編集部)

AM04:30~ スタッフ現地到着からの駐車場誘導、そしてボートの準備

平水までは下がっていないけれど、ボートの揚降と着岸は可能。これならイケるのではとスタッフは大喜びです。
少しでも水位の低下をかせぐため集合時間を7時に変更したのですが、地元ロコの方々だけでなく、遠方の参加者様も日の出を過ぎたあたりから続々とご来場。「釣りはできないかも」とお伝えしていたのに…胸が熱くなりました。
皆さん手際よくボートの準備を進めてくださり、7時過ぎにはほとんどの方がランチングあるいはエレキのセッティング、そして受け付けを終えていました。

AM07:25~ 開会式

まずは弊社代表・馬路より、ご挨拶。
そしてゲストとしてご参加くださった吉田幸二さん、赤羽修弥さん、川口直人さん、宇佐見素明さんからもひと言ずつコメントをいただきました。
ベテラン諸氏にとって印旛沼を訪れるのは久しぶりで、宇佐見さんに至っては今回が初のインバなのだとか! ゲストと言えどもいちアングラー、釣る気マンマンです!?

フリッパーズデイ新企画“ファインディング・ダック”!!

赤羽さんからは新たに用意した企画の説明も。

スタート前にFD実行委員長の赤羽さんが沼に浮き、各エリアへランダムにアヒルをリリース。それを見つけて持ち帰った人には賞品をプレゼント! 

名付けて“ファインディング・ダック”!!

赤羽さん曰く、「フリッパー目線で、ここは絶対に撃つべきという場所に置いてきました」。

沼に放たれたアヒルは全部で5羽。すべて生還なるか?
波風で流されてしまわないよう、アヒルには凧糸でオモリを繋げマーカーブイ状態となっています。
5ヵ所に隠されたアヒルはこんな感じ。気付くのでしょうか…。

デジタルウェイイン用のオリジナルメジャーも導入

午前中はフリッピングデジタルフォトコンテスト。フリッピングもしくはピッチングでキャッチしたバス1尾の最大魚で競います。そこで、イベント限定の“メジャータオル”を作製いたしました。
こちらが今回、受け付けでお配りした参加賞。デコイさんにご協賛いただいたドラレコステッカーとKgフックナロー5/0(右下)、Snick DESIGNS BUILDさんからはステッカー2枚とキーホルダー(左上)。そしてメジャータオルと『パドリンビーバー4.2in』(非売品)のセットです。

AM07:50 ~ スタート!! その1

AM07:50 ~ スタート!! その2

AM07:50 ~ スタート!! その3

AM07:50 ~ スタート!! その4

AM07:50 ~ スタート!! その5

フリップ! フリップ!! フリップ!!!

フリップ!!!! フリップ!!!!! フリップ!!!!!!

PM13:30~ 帰着~昼食

当イベントにおける自慢のひとつが昼食。前回同様、河口湖にある異彩中国菜館・湖宮のオーナーシェフ・宮澤岐さんが食材を持って駆けつけてくださり、料理の腕をふるってくださいました。

今回は春巻きとねぎパイ。その美味しさと言ったら!
かつてはバスアングラーとして吉田さんや赤羽さんとともに黎明期のバスフィッシングを支えてきた宮澤さん。いまは沖釣りに傾倒していて、そちらの腕前もピカイチなのです。
沼ロコの方々。気の置けない仲間たちと水辺でとる食事は格別ですよね。
こちらは前回も参加してくださった面々。はたして釣果は?

PM13:55~ 表彰式

昼食をとりつつ表彰式をスタート。

ウエイインは参加57名中20名となり、増水から徐々に水位が下がっていく状況変化のなかにあっても接近戦は有効だったと言えるのではないでしょうか。

スタート後まもなくしてからコンスタントに釣果報告が届きましたが、もっとも釣れていたのは風が強くなった11時台でしたね。

入賞された皆さま、おめでとうございます!!
第10位 大野敏正さん(37.5cm)
第9位 伊藤渉太さん(39.5cm)
第8位 野村悠さん(39.5cm)
第7位 山添大介さん(42cm)

第6位

第6位 綿貫光由さん(44cm)

第5位

スタート直後にいきなり44cmのキッカー画像を送ってきた高橋俊一さん。西部本湖東岸にエントリーして、同船の西和久さんと張り出したアシの奥と先端を交互に撃ち始めた矢先のバイトだったそうです。ルアーは『ソルティーコアチューブ4.25in』のバックスライドセッティングでした。

第4位

第4位はW.B.S.プロチームトーナメントで活動している保延宏行さん。45.5cm。仁部駿介さんとの同船にて参加し、そろそろ帰着を意識する12時50分のウエイインでした。エリアは鹿島川、飯野竜神橋下流右岸のストレッチで『グライドカマロン』のバックスライドセッティングを使用(1/32ozネイルシンカーを挿入)。フォールではなく、水面直下のスイミングで食わせたワザアリの1尾ですね。「ロッドはKTC-766です」。

第3位

2位の方と同サイズの48cmをキャッチした柿沼祐樹さんが3位に(長さが同じ場合、先にウエイインした方を上位とするルールなのです)。朝から鹿島川に狙いを定め、12時43分の釣果でした。高崎川インターセクションそばの水門上流サイドにあるブッシュへ『ガンタージグライト9g』+『クレイジーフラッパー3.6in』のコンボを落としての1尾だそうです。

第2位

吉羽大輔さんは、11時13分にウエイインした48cmのバスで準優勝。エリアは印旛新川の流入河川である手繰川の中流域で、オーバーハングに『ファットイカ』をバックスライドさせて食わせたとのこと。スライド幅を出してシェードの奥へ送り届けるため、あえてPEライン5号を直結で使用していたそうです。

優勝

『フリッパーズデイ2』の栄冠を獲得したのは、10時過ぎにあわや50オーバーのバス(49.5cm)を手にした牛尾大介さん。ヒットルアーは『5inカットテールワーム』のスナッグレスネコ(シンカーウエイトは2.2g)で手繰川下流の沈みモノ(流木)を狙って食わせたそうです。「そのあとはアヒルを探しに行ったんですが、見つかりませんでした(笑)」。

PM14:20~ ファインディング・ダック表彰

各エリアに隠されていた5羽のアヒルをしっかりと見つけ出してきた猛者たち。向かって左から、上居勇人さん、松田匠生さん、田辺哲也さん、西岡侑哉さん、そして吉羽大輔さん。

あれ? よく見ると西岡さんのアヒルは苔むしていて、ヘルメットもかぶってますけど…

FD実行委員長の赤羽さんは、「それは去年設置したやつだよ」と言い張っていましたが、真実はもともと沼で漂流していた奇跡のネタかぶり。なので、西岡さんにも特別に53Pick up賞を用意させていただきました。

では、残りの1羽は? 安心してください、委員長がイベント終了後に鹿島川から回収してきました。

PM14:30~ ガラガラ抽選会

ファインディング・ダックで盛り上がったのもつかの間、次なる企画でさらにヒートアップしていただきます。

ショップ様ならびにメーカー様からご協賛いただいた豪華賞品がズラリの大抽選会がスタート!
ガラガラ回転担当は宇佐見さん、プレゼンテーターは川口さんに務めていただきました。 
当イベントにもご参加くださったギル五反田店の徳富裕さんから、オリジナルチューンを施した話題のルアー『スピンテールログ』をいただきました。3本のうちのひとつを福原毅さんがゲット!
江戸物のビルダー・石名賢さんご協賛のプロトクランクは大村敏雄さんの手に!! まだ名前も決まっていないという、プロト中のプロトなのです。
開発クランクの開発学さんが送ってくださったのは『B-Tight』のSRとMR。しかも5個も! そのうちのひとつが当たって喜びを隠せない江口英由さん。

ハーツマリンさんから到着ほやほやのボイジャーバッテリー!!(会場に届けてくださったハーツファインダーの高橋透さん、ありがとうございました!) 野口泰史さん、おめでとうございます!
センターフィールドさんからはなんと2つも、サイトマスターをご協賛いただいてしまいました!!  そのひとつが当たった綿貫光由さんに最高の笑顔をいただきました!!
弊社からは、ゲストさんの印旛沼攻略ルアー10選をご用意いたしました!
宇佐見素明賞の伊藤武史さん。
篠塚健太さんは川口直人賞。
赤羽修弥賞とツルカツさん。
吉田幸二賞は高橋敬二さん。

PM15:00~ フリッピングアキュラシーコンテスト

昨年大好評だったアキュラシーコンテスト、当然、今年も実施です。

フリッピング(もしくはピッチング)で3つの的を撃っていくのですが、今年はちょっとルールを厳しくして、もっとも入れやすいトレイは1キャストで決めていただき(バウンドして外に落ちたら無効)、2番めのバス型カンクーラーは2キャストで口の中へ、難易度最強の350ml缶は3キャスト以内にリグを裏蓋に乗せなければなりません。

沼の凄腕ロコや、去年参加して1年間練習してきた人たちも、これには手こずるのでは?

と、思いきや…

ひとつでも的を外したら交替して列の最後尾へ。制限時間(1時間)内であれば何度もトライOKということで、どんどん精度が高まっていきます。
最初に3つの的をクリアし、喝采を浴びたのは沼のスーパーロコ、仲村亮太さん。ご本人にとって2本めになるという『KTC-764SPG』を手に入れてご満悦のようすでした。


2人めのお題達成は野口泰史さん、『KTC-767SPG』をゲットです。やはり使っているロッド(下)が良いのかもしれませんね(笑)。

皆さん、上手すぎです(^^;)
取材に来てくださったBasser副編集長の谷川駿介さんも挑戦。目にもとまらぬ高速フリップで次々に的を射抜き、ほんの数回で3つのお題を達成されていました。サスガです!!

PM16:00~ 閉会式

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうもの。とくに今年は出だしでつまづいたからか、いざ迎えた当日は時間の経つのが早いこと早いこと…

とにかく無事に終えることができ、スタッフ一同ほっと胸を撫でおろしつつさまざまな反省点も残っております。

それを教訓とし、あるいは改善し、次回へと活かしてまいります。

ご参加くださった皆さま、ご協力ならびにご協賛くださった皆さま、誠にありがとうございました。


株式会社ケイテック

(KEITECH Inc.)
〒401-0301
山梨県南都留郡富士河口湖町船津2661-1
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 FAX.0555-83-2238

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