ライブインパクト発売に至る道程 その②
ジグヘッドワッキーに向いたワームの開発アイデアとして「浮力」を思いついた私。
ワームの浮力によりジグヘッドがボトム上で立つ。
つまり、ワームは
ジグヘッドの長さ分だけ底を切ったポジションでステイしたり震えたりできるはずである。
つまり、ワームは
ジグヘッドの長さ分だけ底を切ったポジションでステイしたり震えたりできるはずである。
このイメージは私にとってかなりグッとくるもので、あまりジグヘッドワッキーが好きになれなかった私をして、何か試作品をつくるのに十分な動機づけとなったのです。
「どうすれば良い見本が作れるだろうか…。」
通常、新製品の開発というと、まず新しいデザイン案ありき、というものなのですが、この時の場合は、デザインに関して何らアイデアが浮かんでいない状態。
ただ、「浮力のある何か良いワームを作り、試してみたい。」というだけのことです。
何か特別な試作型を作ろうにも、その元となるアイデアがありません。
「とりあえず、この金型で試作するか。テールは後からカットするとして…。」
と、その時持っていた金型の中から4"リングワームをセレクト。
このワーム、テールをカットしてネコリグなどに使うと意外とイケているのです。
このワーム、テールをカットしてネコリグなどに使うと意外とイケているのです。
「この型でまずは浮力のある試作品作って、浮力に関する評価から始めよう。
そうこうしてる内にデザインに関しても何か出てくるだろう。」
一見いい加減なようですが、決してそんなことはありません。今ある道具、今あるアイデアでとにかく動いてみること、そうすればその動きの中から更なるアイデアや方向性が見えてくるものです。
何もせず、ウジウジ考えてばかりが一番いけません。
こんな考えからさっそく試作を開始。ワームに適度な浮力を与えるため材料に少量の発泡剤と呼ばれる添加物を入れての試作です。発泡剤を添加することにより、ワーム内部に細かな気泡が発生し、それによって浮力が出るという仕組みです。
開始して程なく、試作品が出来上がりました。
林 ;「お一っ、ちゃんと発泡しとるやんけ!!」
マジ;「ジグヘッドとライン取って来ますね!!」
林 ;「じゃあオレはバケツに水張って持って来る。」
何であれ、見本が取れたら水の中に入れてみたくなるものです。
私達は、試作機の前にバケツを置いて、即席スイムテストを始めることにしました。