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『Flipper’s Day 3』レポート

2025年5月25日(日)、千葉県・長門川&将監川で『フリッパーズデイ3』を開催いたしました!
近年はナガエツルノゲイトウの大繁殖により、さらにカバーが増えた将監川(2024年9月撮影/写真提供=Basser編集部)
「ルアーを投げているだけでわくわくする」。
 
そう思えるのがルアー釣りであり、バス釣り。さまざまなルアーとそれに見合う道具、攻め方があって、突き詰めればどれも奥が深く、バサー個々の楽しみ方は無限大です。
 
『フリッパーズデイ』はそんなバス攻略法のひとつ、フリッピングに焦点を当てています。
 
バスがいるだろう障害物にそっと近づき、ロングロッドとその長さぶん+αのラインを巧みに操って静かにルアーを送り込み、食わせる。常に障害物と向き合うこの釣りは、アプローチ毎の“わくわく”度合いがとても高く、そこに魅せられたフリッパー(フリッピング大好きバサー)も多いのではないでしょうか。
 
環境の変化や新たなメソッドの確立、エレクトロニクスの進化に伴い、いまやフリッピングの出番は減ってしまったかもしれません。でも、バスがバスである限り、このゲームの有効性が失われることはないのです。
 
3回めを迎えた今年の『フリッパーズデイ』では、あらためてそのことを強く実感できました。
 
舞台は利根川の支流である、千葉県・長門川&将監川。両河川の合流部に位置する長門川マリーナさん全面協力のもと、5月25日(日)に開催した『フリッパーズデイ3』のもようをお伝えいたします。

AM04:30~ ボートセッティングからの受け付け開始

昨年、一昨年と過去2度の『フリッパーズデイ』では当日こそ天気に恵まれたものの、それ以前の降雨により駐車場が冠水するなどして開催が危ぶまれた経緯がございます。
 
しかし今回の会場・長門川マリーナさんは水際から駐車スペースまで距離があり、しかも高低差があるので心配無用。
 
どっこい、そんな場所にかぎって当日は明け方まで雨、止んだら止んだで日中は風が強くなるとの予報だったのです。またしても試練…これは当日キャンセルもあるだろうな…と思っておりました。
 
蓋を開けてみれば3時45分の入場開始とともに続々とフリッパーさんが到着。懸念していた当日キャンセルはひとりもおらず、70名が顔を揃えてくださったのです。
受け付けから開会式にかけてがもっとも雨脚が強まっていました。にもかかわらず、熱気ムンムン!
受け付け時にお渡しした今年の参加賞がこちら。左上から時計回りで、フリッパーズデイ・オリジナルメジャータオル、フリッパーズデイ・オリジナルバンダナ、Snick Designs Buildさんからご協賛いただいたフリッパーズデイ・ステッカー、デコイさんご協賛の干支ステッカーとKgフック4/0(グライドカマロンにベストマッチ)、そして『グライドカマロン』イベント限定カラー(デルタクロー)。

AM05:30~ 開会式

雨天による進行のもたつきがあり(ごめんなさい)、予定より30分遅れて開会式を実施。この頃の雨脚がもっとも強かったかもしれません。
「あいにくの天候にも関わらずご参加くださり、誠にありがとうございます」。まずは弊社代表・馬路久史よりご挨拶。
そしてフリッピングコンテストのルール確認。フリッパーズデイはデジタルウエイインを採用しており(1尾の長さで競う)、今年もメジャータオルをご用意いたしました。
長門川マリーナ・オーナーの新海広美さん(右)も開会式にご参加いただきました。打ち合わせ段階からアドバイスをくださった、頼れる親分なのです。
特別ゲストの吉田幸二さん(右)。日本で初めてフリッピングを実践導入したのは、実は吉田さんなのです。

今年もやります、ファインディングダック!

今回はゲスト各自が競技時間中にアヒルを放つことが決定。どのエリアを選択したかのヒントは? 「ヒントはナシです(きっぱり)」と委員長。
昨年の印旛沼イベントから導入し、好評だった“ファインディングダック”(FD)。
 
その名のとおり、競技エリア内に置かれたアヒルを見つけて持ち帰ったフリッパーさんに素敵なプレゼントが用意されているという企画です。
 
FD実行委員長の赤羽修弥さんが詳細を説明してくれたのですが、今年のアヒルは全5羽。いずれもゲストのサインや目印が入っていて、彼らが厳選した長門川&将監川攻略ケイテックルアーセットがもらえる仕組み。
 
ちなみに↓は赤羽さんのアヒルです。
テーマは「冷たいプールに浸かって唇が真っ青になって震えてるハードロックな子ダック」と委員長。「見れば見るほど恥ずかしい…」とも。

AM05:45~ フリッピングコンテスト・スタート!

安全に配慮し、スタートから6時10分までは全艇デッドスローとさせていただきました。

個体数、サイズともに有望と目される将監川へとエレキを踏むフリッパーさん多数。

移動のロスを減らすためでしょうか、長門川マリーナさんの周辺でアプローチを開始する方も少なくありませんでしたね。

帰着は12時30分。はたしてどんな釣果が本部に届くのか、楽しみです!!
赤羽さんは、吉田さん、湖宮の宮澤岐さんとともにレスキュー艇で釣りをしながらパトロール。

フリップ! フリップ!! フリップ!!! その1

フリップ! フリップ!! フリップ!!! その2

フリップ! フリップ!! フリップ!!! その3

フリップ! フリップ!! フリップ!!! その4

フリップ! フリップ!! フリップ!!! その5

フリップ! フリップ!! フリップ!!! その6

PM12:30~ 帰着~昼食

釣りに行くと、ついつい夢中になって何も食べずに竿を振り続けてしまいがちですが、『フリッパーズデイ』はお昼ご飯もアトラクションのひとつ。

今回は地元ナリタヤさんのおにぎり&から揚げのセットです!!(美雪さん、ありがとうございました!)

そしてなんといっても極めつけはデザート!!

毎年、料理の腕をふるってくださる河口湖は異彩中国菜館『湖宮』のオーナーシェフ・宮澤岐さんがマンゴー杏仁豆腐をご用意してくださったのです。

しかもなかに『フレックスチャンク』型の赤いゼリーが入っていたら大当たり!! と、美味しさに楽しさをプラス!!!

宮澤さん、ごちそうさまでした!!!!
『フレックスチャンク』入りの確率はわずか2%。その幸運を最初に引き当てたのは高橋準さん。ケイテックU.S.A.のメッシュキャップ(国内未発売モデル)をゲットです!!
そしてもうおひと方は竹村和之さん!! さっそくキャップをかぶってくれました。お似合いですよッ!!

PM13:15~ ファインディングダック表彰式

デザートでさっぱりしたら、気になる表彰式のスタートです。
 
まずはアヒルを見つけてきたフリッパーさんたちから発表! あれ? 浮かべたアヒルは5羽なのに、帰還したのは4羽だけ…
吉田さんセレクトは仁部駿介さんの手に! 中身は『パドリンビーバー』全10色。パドルテールワームの使い手である吉田さんならではの10品。
赤羽さんのアヒルを見つけたのは仲村亮太さん。ツルノゲイトウの奥にボートを突っ込み、さらにランディングネットを駆使してのアヒル救出劇だったそうです。
川口直人さんのチョイスは篠崎直人さん。『グライドカマロン』などのソフトベイトだけでなく、『ランブレードジグ』あり、『ベイビーTEEボーンスピナーベイト』ありで撃って巻いての多様なラインナップ。
ケイテック賞のアヒルはスタート前ではなく競技中、取材艇で撮影している際に馬路が設置。マリーナ周辺のカバーをじっくり狙っていた江口英由さんが見つけてくれました。
と、いうことは?

見つからなかった1羽は宇佐見素明さんのアヒルでした。なので急きょ、ガラガラ抽選を行なったところ高橋和也さんが当選! 

なお、放置されたアヒルは閉会後に宇佐見さんがちゃんと回収しております。
「そんなに見つかりにくい場所じゃないと思ったんですけど(-_-;)」by 宇佐見さん 
誰にも見つけてもらえず、ひっそりと将監川に浮いていた宇佐見さんのサイン入りダック。無事に生還し、いまは当ページ管理人が保護しております。来年の『フリッパーズデイ』に持ち越しか?

FDからの流れでガラガラ抽選会実施!

回し役は今年も宇佐見さんが担当。DAIWA製リール同様のなめらかな回転は「さすが」としか言いようがありません。

プロショップGill賞

当イベントにご参加くださったGillの二代目代表・徳冨裕さんから、『スピンテールログ』をいただきました! これ、時季的にはいつくらいが有効なのでしょうか?

 「まさに今です!」。

実は徳冨さん、フリッピングコンテストでもダブルフック1本仕様のチューンモデルを投入していたのだとか(ルール上、シングルフックもしくはダブルフック1本のみのルアーに制限しているため)。

フリップはワームやジグだけにあらず、なのです。 

「ただ、反応はあるんですけど、なかなかノらないんですよね…」
(左から)鈴木美津男さん、松丸貴之さん、平山耕治さんの3名に!

江戸物賞

コアなユーザーに愛されているハンドメイドクランク『江戸物』のビルダー・石名智祐さんがご協賛品としてご用意くださったのはキラーBのオマージュだというプロトクランク(名称未定)。

キャスタビリティに長けていて、ご本人曰く「ダダ流しで使うことも多いです」。
当選者は内海昭さん!

DECOY賞

参加賞に含まれていた『Kgフック』を筆頭に数々の名作フックを世に送り出しているDECOYさんからは、ワームバッグとしても活躍する『DECOY 陸っぱりバッグ』と、これからの季節に重宝するオンラインストア限定販売の『DECOY ドライロングTシャツ』もいただいてしまい…たいへん恐縮でございます。 
『DECOY 陸っぱりバッグ』は新倉裕司さん、『DECOY ドライロングTシャツ』は星隆浩さん!

篠工房賞

安定感抜群の折りたたみ式ハイデッキなど、快適なレンタルボート・ライフに欠かせない用品を充実展開する篠工房からは代表の篠原直樹さんがご参加。
 
そして使い勝手の良さとデザインの良さが自慢の新製品、14ftボート専用ロッドホルダー『競(キョウ)』と、長さが測れてネオジムマグネットにより使用したルアーをぶら下げておける『便利バー』のセットをご持参くださいました。
昨年の『フリッパーズデイ』でレア・ダックを持ち帰った西岡侑哉さんがご当選! おめでとうございます!

アクアスルー賞

こちらも今回ご参加くださったフリッパー、Mikiさんからのご協賛品。

強力水アカリムーバーや強力黄ばみリムーバーなど、バスボートの洗浄剤として話題のアクアスルーシリーズです。

「詳しくはプロショップK’sさんのホームページをご覧ください」。
(左から)森谷裕一さん、加藤康孝さん、上條裕平さん、そして石井斉さんにお持ち帰りいただきました。

開発クランク賞

仕上げのていねいさ(=美しさ)と実用性を両立したハンドメイドクランク『開発クランク』のビルダー・開発学さんが『フリッパーズデイ』初参加。

そして『チップ』、『Dチップ』、『Bタイト』を計5つ、協賛品としていただいてしまいました。

開発さん自身は、クランキングはもちろん、撃つ釣りも高い次元でこなす引き出しの多いアングラーなのです。
(左から)開発さん、森田僚さん、竹村和之さん、野口泰史さん、鈴木敏正さん、保延宏行さん。クランクベイトのフリップもアリでしょう!

センターフィールド賞

プロスタッフ・宇佐見さんのスポンサーであり、タックルの販売からバスボートのリギングやメンテナンスまでこなしてしまう山中湖畔のバスフィッシング専門店センターフィールドさんからは、シマノのベイトリールと偏光サングラス『サイトマスター』が!
リールは高橋和也さん、サイトマスターは徳冨裕さんがご当選!!

ハーツマリン賞

常陸利根川下流エリアに位置し、船体および周辺機器販売、駐艇、修理、メンテナンスなどなどアルミからFRPまでバスボートのことならすべておまかせ!
 
そんなハーツマリンさんからいただいたご協賛品は、レンタルボートやジョンボートにピッタリのシャローアンカー『スティックイット』。
 
長門川や将監川でも活躍すること間違いナシの逸品です。
当選者は長門・将監をこよなく愛する西和久さんです!

DECOY&ケイテック賞

ガラガラ抽選でお名前を呼ばれなかった方全員にブレードリグセット(マキサスブレード+スイングインパクト)と、魚に配慮した注目の新製品"掛かりやすくバレにくい”『KgフックMBLマジックバーブレス』をお配りしました。

PM13:50~ フリッピングコンテスト表彰式

お待たせいたしました。

午前中の実釣はどうだったのか、上位入賞者を発表いたします!!

と、その前にフリッピングコンテスト全体の概略を少々。

参加70名中デジタルウェイインを行なったフリッパーさんは36名。実に5割を超えておりました。

ウエイインされたバスの総数は42尾。そしてナント、そのうちの20尾が40cmオーバーだったのです。

これはまさしくフリッピング(ピッチングも含みます)の有効性を証明する数字と言えるでしょう。

第10位 平井良一さん(42cm)

第9位 宮田啓司さん(43cm)

第8位 鶴岡克芳さん(43.5cm)

第7位 野口泰史さん(44.5cm)

第6位 鈴木翔さん(45cm)

第5位 篠原直樹さん(45cm)

近場での勝負に活路を見出していた篠原さんのヒットスポットは長門川に架かるJR成田線鉄橋の東詰め。

ちょうど護岸が始まる部分のカバーを狙い、着水直後に食ったそうです。ルアーはグライドカマロン(カラーはブラック)。「直前の練習中もバイトは着水直後でした」。

なお、『フリッパーズデイ』では同サイズの場合、ウエイインが早い人を上位としています。

第4位 辛島大さん(47.5cm)

長門川に通って10年になるという辛島さんのエリアはもちろん長門川。

流れが生じたときにバスをストックするスポットのひとつ、上流のインレットで7時28分にキャッチ。

ルアーはハリーシュリンプのバックスライドセッティングでした(テールに0.3gのネイルシンカーを挿入)。

第3位 渡邉尚昭さん(47.5cm)

4位の辛島さんと同サイズの47.5cmですが、5分先にウエイインした渡邉さんが3位に! 7時30分前後はウェイインが集中しており、朝イチの時合いだったようです。

かつては将監川にボートを置いていて2日に1回は通っていたという渡邉さん。そのときの記憶を頼りにエリアを回っていったのだとか。

釣ったのは護岸の狭い水路を越えてすぐの右岸カバー。ルアーは「参加賞でもらったデルタクローのグライドカマロンです(笑)」。

第2位 磯崎靖さん(49cm)

磯崎さんのエリアも将監川。

将監ボートの上流、左岸の張り出しを越えた場所にベイトフィッシュが溜まっていて、そこにある複合カバー(杭+ブッシュ)をドライブビーバー3inのビフテキリグ(7gシンカー)で攻略。

「ブッシュに入れて5秒ほど放置。その後にズル引きしたら食いました」。

優勝 Mikiさん(50.5cm)

『フリッパーズデイ』初年度からご参加いただいているMikiさんが3度めの正直、そして女性初のウィナーに!! 

エリアは将監川、地蔵橋を抜けた右岸のナガエツルノゲイトウ際にドライブビーバー3.5inのテキサスリグ(シンカーのウエイトは7g)を「ポイッと投げたら食っていた」そうです。

「たぶん最初のフォールで食っていたんじゃないかと(笑)」。

8時15分にキャッチした、将監川における自身初の50アップがウイニングフィッシュに! 

Mikiさん 、おめでとうございます!!

PM14:50~ フリッピングアキュラシーコンテスト

午前のフリッピングコンテストに負けず劣らず熱を帯びるのがアキュラシーコンテスト。

今回の参加70名中リピーターが5割強ということもあって、昨年よりも難易度をアップしての実施です(初参加の方、すみませんでした)。

的は昨年と同じだけれど、すべて1フリップ(もしくはピッチング)で決めていただきます。

もっとも容易なトレイに入れたらステッカー、次の缶クーラーはフラットキャップ、そして最難関の350ml缶(裏ブタに乗せる)をクリアしたらロッドをプレゼント。

とはいえ各的1フリップ、3投で決めなければならないとなると、ロッドに到達するフリッパーさんはいないのでは?

と、思いきや…
人数が多いため、コンテストは3レーンで同時進行。それぞれに審判がついて厳しくジャッジします。
ひとつでも的を外したら交替して列の最後尾へ。制限時間(1時間)内であれば何度でもトライ可能なので、皆さん、どんどん精度が高まっていきます。
コンテスト開始から10分足らずでどよめきが! いきなり3投連続クリアを決めたのは星隆浩さん。

右手に持っているのが使用したロッドですね。良い竿使ってますね(笑)。

そろそろ1時間が経過するので、「まもなく終了です」と告げたところ、再びどよめきが!

2人めのお題クリア・ロッドゲットは甲斐拓也さん。お見事でした!!

PM15:45~ 閉会式

弊社代表・馬路が皆さまへのお礼を述べ、最後は吉田さんに締めていただきました。

「ケイテックの創業者である林圭一が全国へ広めたフリッピングは、バスを釣るための技術として絶対に必要なもの。たとえ時代が変わっても、それは変わらないんだよ」。 
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