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林 圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.150

セクシーインパクト・フィネス5.5”特集2- シンプルにして偉大、ネコリング。

先週は、5.5XFの開発経緯を“歴史探訪”と題しお届けしました。まあ、私なりに時間と費用をかけて良いものを作ろうと、その辺がご理解いただけたのならよござんす。

シリコン製“ネコリング”


さて、そんなこんなで今週のお題は「ネコリング」。この何気ないシンプルなパーツがいかにネコリグワームを使いやすいものにするか、熱弁振るってみます。


ネコリングはワーム成型後、人の手でひとつひとつ決まった位置に装着されます。位置はもちろん「ココがベスト」と思われる位置を厳選し、設定されています。また、ネコリングの内径は、セットされる位置のワーム外径より細く作られており、リングが適度にワームを締め付けることから、ズレることはまずありません。この辺のことは、私なりに研究、追い込みましたゆえ、まことにしっくりイイ具合に仕上がっていると申し上げておきます。

さて、そのウットリするハマリ具合のネコリング、いったい何のためにあるのでしょう?

(みなさん声をそろえて)「何聞いてんだよ。ワームの身切れ防止だろ一が!!

はいっ、ご明察。マスバリチョン掛けでネコリグり、強くキャストしても、ワームを水中でビシバシあおっても、まず身切れしない、関西風に言えば「もげへんのですわ一。」というスグレモノであります。これにより収縮チューブ等のわずらわしい改造から解放され、手加減なくキャストに集中でき、アシやウィードを遠慮なくグジグジできるのですからたまりません。さすが、コストと手間をかけただけのことはあるのです。

では、このウットリたまらないネコリングに、どうハリを掛けていくかご説明いたします。

刺し方は、今のところ3種類。用途や好みに合わせてお試しください。


  

1.縦・フィネス刺し
もげへんリングとワーム本体の間に縦方向にハリを通す方法。ハリをリングやワームに刺すことはしない。ピッチングや通常のキャストを用い、ズル引きやシェイクをする比較的繊細な使い方であれば、この刺し方で十分もげへん、ズレへん。この刺し方は、ご紹介する3種類の中でいちばん弱々しい刺し方なのですが、だからこそフッキング時にワームがハリの中でズレやすく、フッキングの妨げにならない方法です。

リングとワーム本体の間にハリ先を入れ、ワームに対して縦方向(頭テール方向)に通し出す。

2.縦・ストロング刺し
まず、もげへんリングにハリを刺した後、リングとワームの間をすくようにハリ先を通しながら抜く。この方法は、ハリとリングの関係が固定されるため、よりも多少強い方法です。よって、スピニングタックルでビュッと強くキャストしたり、ウィードにひっかけ、それを切るというような、やや強めの演出をする時に向いています。縦刺しが好きで、の刺し方に不足を感じる方にお勧めしたい方法です。
リングにハリを刺し入れ、リングとワーム本体の間を縦方向(頭→テール方向)に通し出す。
3.横・ストロング刺し
ワームに対して横方向にハリを刺す方法。刺し入れる時も刺し抜く時もリングにハリ先を刺し通す。当然ハリはワームにも貫通するが、もげへんリングがしっかりとハリをホールドするため、中のワームはほとんど切れない。最も強い刺し方であると同時に唯一に横刺し方法。
リングにハリを刺し入れ、リングとワーム本体の間を縦方向(頭→テール方向)に通し出す。
今回はネコリングについての詳細に触れてみました。ワームのデザイン云々以前の問題として、このリングの使い良さはキテる。これはただ、言葉で伝えるだけでは足らず、ぜひ実感していただきたいと思います(本気だよ)。
さて、来週はそのワーム本体のデザインについて。これにも私の並々ならぬコダワリがあるつもりです。その辺の詳細について語らせていただくつもりです。

   次回は4月8日アップします。

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