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林 圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.112

琵琶湖からの3通のメール。

ここのところ私は霞水系に行っています。
主な目的は、現在開発中の“セクシーインパクト・フィネス”を試すこと。
以前ご紹介しました通り、色々な試作品を作って、その中から「これは」と思うものを絞り込むはずでした。しかし、試作品ごとに多少の差はあるものの、製品にしたくなるようなものに行き当たりません。きっとこれまでに作った試作品がカバーする領域に誤りがあるものと思うのです。これは決して負け惜しみで言うわけではないのですが、このように「誤りがある」と気づくのも、試作・試釣から得ることのできる成果であります。
と、いうわけで、これまでの経験に基づき、まったく規格の違う試作品を作り直してみようかと。また何らかの進展があり次第、ご報告いたします。

さて、私がこうして霞でくすぶっている間にも、3人の琵琶湖フィッシャーマンからメールをいただきました。ここ10日間ほどのことです。この3人が上手いのか、琵琶湖はやっぱり凄いのか、はたまたウチのワームがよく釣れるのか、どれもうらやましくなるような内容ばかりです。そこで今回は、これらのメールをご紹介いたします。必ずや皆さんのお役にも立つであろう生情報の数々。じっくり味わってください。
 
【情報1;佐藤信治(サトシン/琵琶湖ガイド)さんの琵琶湖釣れ釣れ情報】
今年は春先から全国的に気温が低く、おかしな気候であります。当然琵琶湖でも季節の進行具合はスローで、シビアな状況下での釣りを強いられてます。このような中、私がお助け的に使っているのがスイングインパクト・ファット4.8"5.8"です。
特に最近は、ようやくウィードも伸びてきたこともあり、ウィードにスタックしにくいテキサスリグ(5gか7g)を重用しています。このリグをウィードにあてながらスイミングさせたり、ロッドを縦にさばいてリフト&フォールさせたりするのですが、明らかにバスはこのワームに鋭く反応してくるようです。私が思うに、スイムベイトっぽいテールアクションが今の琵琶湖バスにウケているのではないかと。また、ウィードの隙間を通した際にもそのアクションが止みづらく、この点も大きなアドバンテージだと考えています。色々な使い方を試し、マスターすることにより、確実に他船に釣り勝つことができるでしょう。この辺の技術を学びたい向きには、ぜひ当塾のご利用をお勧めします。
サトシンさん。船とコーディネイトしたリールがまぶしい。



【情報2;金田達雄(琵琶湖ガイド)さんの琵琶湖釣れ釣れ情報】
6月12日(土)のガイドにて60・55・54・52・50・その他40アップ15匹ほどという好結果に恵まれました。使ったリグは以下のようなものです。
これを風の無い時は、フォール後のステイで、風が吹いてきたらリフト&フォールをメインに釣っていきます。エリアはポストスポーンの溜まり場と考えられる、3〜3.5mのウィードフラット。実は私、まだセクシーインパクトにはまだ馴染みが薄く、出船前にマリーナ内にて色々テストしてみたのですが、その際、フォール時に異様にバスが反応することに気づきました。セクシー5.8"のテキサスがビューと落ちて行くと、バスがワーッと寄って来て、リグと一緒に沈んでいく。この光景を見たからこそ、上記のような釣りを導き出せたものと思います。私にとってセクシーインパクト5.8"は、もはや欠くことのできないワームとなったわけですが、最後にこのワームについての私なりの解釈を添えたいと思います。
 
・テキサスリグのフォーリング、シルエット、アクションにバスはスイッチが入ったかのように反応する。また、一気に丸呑みすることが多い。

・7"以上のロングストレートワームで起こるフッキングミスを解消できる。“ロング”という程長くなく、しかしボリュームはあり、アクションも普通のストレートとは違う、私の中では新ジャンルのワームとして使用できる。

・総じて色がイイ。特に私的にはグリーンパンプキンペッパーは申し分ない。

金田さん。グリパンがイイらすぃ。     金田さんのお客さん。ドーンと笑顔。

 
 


 
  【情報3;高橋(一般ユーザー)さんの琵琶湖釣れ釣れ情報】   
 
私、高橋といいます。一般ユーザーです。今回セクシーインパクト4.8"と5.8"が琵琶湖で火を吹きました。なもんで、つい嬉しくなってメールしてしまいました。6月7日、当日はローライトで良いコンディションにもかかわらず、朝から3匹という散々な結果。そこでセクシーインパクト4.8"+1/16ozジグヘッドの中層スイミングに変更してみたところ、いきなり3匹連続キャッチ。しかしサイズが伸びず、5.8"を試したところ50cmを頭に約1時間入れ食い状態に。明らかに5.8"の方が魚のサイズは上がります。ちなみにこの日はガイド船に乗っての釣行でしたが、当方が入れ食ってる最中にガイドは○○○○のネコリグを投げ続けるもノーバイト。たまらずセクシーインパクト5.8"に代えると1投目で56cm!!
この日は他社のピンテール系ワームも結構使ったのですが、ショートバイトの連続で閉口していました。なのにセクシーインパクトだと全ての魚が何のためらいもなく丸呑みしてしまう。「この理由は何なんだ?」とガイドの方と話題になるも、当然答えは出ず、今後セクシーインパクトを使い込んでいこうということに。

その後6月11〜13日も3日連続でセクシーインパクトはボコボコ。ジグヘッド、ネコリグベイトスプリットで50アップを捕りました。私的には、5.8"のシルバーフラッシュミノーに1/8oz前後のジグヘッドを付け、ウィードにスタックさせてシェイクするのが一番のような気がしています。
まあ、何はともあれ本当に凄いワームです。
高橋さん。あんま顔わかんないPhoto使っときます。

 
ズシャーッ、3人3様のメール、ありがとうございました。今回は多様な熱いコメントを私、林が要約しリライトさせていただきましたが、言ってる内容はこの通りかと存じます。
それにしても、皆さんワーム作った本人よりも魚釣ってるし。まいっか、これもメーカーとしてはとても幸せなことなのですから。しかし、こういったメール読んでると、後付けではなく、全て自分の経験に当てはまるものばかり。つまり「思い当たるフシがある」というヤツ。
「ああ、やっぱりイイものは誰にでもイイんだ…。」と思うと同時に、
「皆、ちゃんと見っけるよな、イイものを…」と感心しつつ、
「オレ、こういう釣りしてね一な、今シーズン…」と寂しさを感じる私なのでした。

では、最後に一首。

   次回は6月25日アップします。

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