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林 圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.38

ウィードをジグヘッドで上手に釣ろう。 その②



  
   前回の話で、ウィードをジグヘッドで上手に釣るには

ズル引きで引っ掛かるウィードを探し、着実に引っ掛けること。

引っ掛けたら、それをロッドワークで小刻みに揺すり、はずすこと。

こういった一連の動作を上手にこなすためには、水深とウィードの質
 にジグヘッドの重さを合わせることが大切であること。
といったことを説明いたしました。
さて、今回は水深とウィードの質、そしてそれに組み合わせるジグヘッドの重さというものの関係について考えてみます。

■水深
 当たり前のことですが、水深が深くなるにつれジグヘッドのウェイトを重くしていきます。
 感覚としては、ウィードの生えていないボトムが、ようやっと分かるか否かくらいのウェイト
 を水深に応じてチョイスするのが基本。また同じ水深でも風の有無やその強弱によってボトム
 を感知できる具合は大きく変わる。普通、風が強いほどボトムを感じにくくなるので、その分
 ウェイトを重くして頃合いの“ボトム感”にアジャストしていきます。

例えば、山中湖で水深3m〜10mのディープウォーターを釣っていく場合、私は
1/16oz(1.8g)→5/64oz(2.2g)→3/32oz(2.7g)と水深や風に応じてアジャストしていく。 
ワームはスイングインパクト2"、3"。

 

■ウイードの質
 ここで言う“ウィードの質”とは引っ掛かりやすさを指している、とお考えください。
 いや、もっと的確に言うなら、引っ掛かった後のはずれやすさ、ということです。
 当然、はずしやすいウィードのほうがジグヘッドも重めのものが使えますし、総じて
 釣りやすいということが言えます。反対に、はずしにくいウィードの場合、軽めのジグヘッド
 で繊細にウィードを撫でるようなタッチが要求され、それなりに難しくなります。
 さて、それではこの“はずしやすい”“はずしにくい”というのはウィードのどんなキャラ
 で決まってくるのでしょうか。ウィードの丈や密度もその一因になり得るファクターですが、
 何と言ってもウィードの元気さと言うか、生きの良し悪しが一番のファクターとなります。
生きの良いウィード
生きの良いウィード、つまり青々してしっかり立っているウィードは
葉や茎も総じて固く、引っ掛けたジグヘッドをはずしやすいウィード
と言えます。
感触で言うと、引っ掛けて揺すっているうちに何かのはずみでポロッと
はずれる感じ。またウィードそのものをハリに掛けて釣ってしまうことなく、むしろウィードを切ってはずすような感触を得られることもあります。
生きの悪いウィード
逆に生きの悪い、ないしは枯れかけているウィードは総じて柔らかく、はずしにくいウィードです。柔らかいだけに、ジグヘッドが埋没して
しまうことが多く、根気良く揺すってもジグヘッドはスタック
したまま、という傾向にあります。
当然、こうしたウィードでは少しでもウィードへのスタックを抑える
ために、軽いジグヘッドの使用を余儀なくされます。

琵琶湖南湖はウィードまみれなだけに、ウィードの質にこだわったエリア選別が必須!
魚探の画像のみならずジグヘッドを通して伝わるウィードの感触から釣れる場所を模索していく。
私の場合シャッドインパクト4"ないし5"を1/16oz(1.8g)のジグヘッドでやることがほとんど。



【良いウィードを選んで釣ろう。】
この手の釣りに慣れてくると、ウィードの質の良し悪しは比較的簡単に判別できるものです。
その感覚を比較してみると…

○良い;
ウィードを硬く感じ、はずす時“プチッ”と切れるような感触がある。
引っ掛けて、はずすを繰り返してもジグヘッドにウィードが付いてこない。

 ×悪い;
ウィードを柔らかく感じ、揺すってもなかなかはずれない。
仕方ないのでグイーとロッドで引っ張るとヌアーと重く、
ウィードを引き抜く感じ。
よって頻繁にウィードがジグヘッドに付き戻ってくる。
このようなジグヘッドから手元に来る感触を味わうことにより、ウィードの良し悪しを着実に判別
することがこの釣りでは極めて重要です。
そして味わいながら良いウィードをサーチしていくことです。多くの場合、良いウィードに恵まれた
エリアには、水通しが良いとか、底質が良い等の理由があるわけで、その分魚をストックしている
確率も高いものです。

まずはウィードの味わい方をマスターすべく取り組んでみてはいかがでしょう。

次回は12月19日アップ予定。

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